富士ゼロックスの技術を結集し、総本山醍醐寺の重要文化財「醍醐花見短籍」を複製

富士ゼロックス株式会社

From: 共同通信PRワイヤー

2014-06-03 15:00

2014/06/03

富士ゼロックス株式会社

富士ゼロックスの技術を結集し、総本山醍醐寺の重要文化財「醍醐花見短籍」を複製
伝統文書複製により文化伝承に貢献

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長: 山本 忠人)は、自社の複合機やカラーマネジメント技術等を活用し、世界文化遺産 総本山醍醐寺 (リンク ») (座主:仲田 順和 京都市伏見区 以下醍醐寺)の保有する国の重要文化財「醍醐花見短籍」を複製、本日醍醐寺にて贈呈式を行いました。

今回手掛けた「醍醐花見短籍」は、伝統文書固有の色彩や光沢、経年変化による独特の風合いがあり、このような色を、複合機で通常使用する用紙と紙質や色味が異なる和紙に忠実に再現するには、高度な技術が要求されます。制作にあたっては、電子化された画像情報を印刷に適した形式に色変換し、オリジナルの色味を忠実に再現する独自のカラーマネジメント技術 (リンク ») と、表面に凹凸があり、含水量の異なる和紙に、通常の用紙と同様のトナーを定着させるための特殊な設定をした自社のグラフィックアーツ市場向けの高画質フルカラー複合機*を活用し、複製品を制作しました。

神社仏閣、教育機関、旧家などにある伝統文書は文化財保護などの理由によりに閲覧の機会が限られている場合が多く、また経年劣化による損傷の可能性もあり、長期にわたる保存方法に課題がありました。富士ゼロックスの販売会社、富士ゼロックス京都株式会社(本社:京都市中京区 社長:浜田 英敏)は、京都の文化や伝統を将来世代に伝えたいという要望を受け、2008年に伝統文書複製を地域の社会貢献活動として開始、これまでに約140件寄贈してきました。

富士ゼロックスは、これまで富士ゼロックス京都で行っていた活動を2014年4月に全社規模に拡大、研究・開発の主要拠点である富士ゼロックスR&Dスクエア(横浜市西区みなとみらい)に活動拠点を設けました。京都の拠点と合わせ5名体制で、全国の伝統文書を対象に年間約50件の制作を行っていきます。また技術部門との連携を強化し、より再現性の高い複製品の制作に取り組んでいきます。さらに紙とマルチメディアを融合させる当社クラウドサービス、SkyDesk Media Switch (リンク ») を活用し、スマートフォンで複製品を撮影すると、その伝統文書に関連する動画やウェブ情報などをスマートフォン上に配信するしくみを提供するなど、新たな情報活用のアイデア創出を行います。

富士ゼロックスは企業理念である「私たちが目指すもの」 (リンク ») の一つとして「世界相互の信頼と文化の発展」を掲げています。富士ゼロックスの持つ技術を融合し、伝統文書の複製活動を推進することで、失われつつある文化やかけがえのない情報の伝達に貢献していきます。

* 一般に市場で販売している機種を使用していますが、複製作業を行うために特殊な調整をしております。

重要文化財 「醍醐花見短籍」について
豊臣秀吉が1598年(慶長3年)3月、醍醐寺で行った歴史的に有名な花見で、秀吉は花見のために700本の新しい桜を植え、三宝院の建物と庭園を造り盛大な宴を開いた。息子の秀頼や正室の北政所、淀殿をはじめ4人の側室、友人の前田利家夫妻など1300人以上を招いた。 集まった者達は花見の和歌の会を催し、各自短冊に和歌を記して桜につり下げられたとも言われている。後に短冊は1冊の画帳に仕立てられ、保存されている。 歌131首からなる重要文化財。

醍醐寺 総本山醍醐寺 座主 仲田順和 様のコメント
醍醐寺は平成元年(1989)以来、デジタル模写に取り組み、三宝院襖絵72面を完成しました。この技法は「醍醐寺様式」と呼ばれています。今回、細部にわたる忠実な複製を可能にする、富士ゼロックスの高度な技術、特に光沢のある細かい部分まで解析し、さらに印刷できることに注目し、太閤秀吉の「醍醐花見短籍」を復元し、公開することにいたしました。




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