Tokyo, Nov 18, 2014 - ( JCN Newswire ) - OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:浅井 裕、本社:東京都練馬区、以下OEG)は、このたび、ECU(エンジンコントロールユニット)など車載製品が風雨、水しぶきなどを受けた場合の耐水性を評価する試験機を導入し、耐水試験※1(IPX4K)サービスの提供を開始しました。従来提供してきた環境試験サービスに加え、自動車用規格ISO20653(JIS D 5020)のIP※2保護等級対応の耐水試験が全て実施可能となり、お客様の商品開発に寄与します。
自動車制御用の各種センサ、アクチュエータ(駆動装置)および制御ユニットなどの部品は、走行中や整備作業中に直接、風雨や散水が当たる箇所に搭載されるため、自動車用規格ISO20653のIP保護等級IPX4Kに準じた耐水試験が不可欠です。この試験では噴水用に旋回チューブを利用し、旋回速度は約60°/秒、水圧は400kPa、など複雑な要求事項が規定されているため、試験環境の構築には高価な設備と大きな設置スペースが必要となり、多くの企業にとっては保有が困難です。
OEGはこのたび、特別仕様のIPX4K耐水試験機を導入し、従来提供してきたIPX6KとIPX 9K試験を含めた、全ての耐水試験が実施可能となります。さらに風、温湿度、振動、塩水、硫化ガス、太陽光、オゾンなどさまざまな環境試験も提供可能なため、お客様はOEGの試験サービスを利用することで、自社で設備・人的投資をすることなく、効率よく自動車搭載部品の各種環境試験を実施できます。
OEGは、今後もお客様のニーズに対応した試験技術の向上や設備の充実を図り、試験設備を保有しない電子機器メーカーの設計・開発・製造を支援していきます。
【販売計画】
価格: 車載耐水試験(IPX4K、IPX6K、IPX9K)12.3万円~/件、耐水試験8.3万円~/件
販売目標: 「耐水試験」6,000万円/年
サービス提供開始時期: 2014年11月1日
【リリース関連リンク】
IP試験(電気機械器具の外郭による保護等級試験): (リンク »)
車載IP試験 ISO20653/JIS D 5020規格対応: (リンク »)
耐水試験: (リンク »)
【用語解説】
注1: 耐水試験
車載部品向けの耐水試験規格にはIPX4K、PX6K、IPX9Kがあります。
【IPX4K】どしゃ降りを想定した試験。
試料とノズルの距離: 20㎝、水量(水圧): 0.6L/分(400kPa)10分、水温: 試料の温度±5度。
【IPX6K】高圧ホース洗車を想定した試験。
試料とノズルの距離: 2.5~3m、水量(水圧): 75L/分(1000KPa)3分、水温: 試料の温度±5度。【IPX9K】高圧スチーム洗車を想定した試験。
試料とノズルの距離: 10~15㎝、水量(水圧): 14~16L/分(8000~10000KPa)2分、水温: 80±5度。
注2: IP試験
IEC 60529(JIS C 0920)に規定された電子機器の外郭(エンクロージャ)による保護構造を等級分類する試験。IPはInternational Protectionの略称。
概要:沖電気工業株式会社
OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 (リンク »)
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