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【上海(中国)2014年12月26日新華=共同通信JBN】海外における中国人観光客の大きな購買力を背景に、中国銀聯(China UnionPay)の国際ビジネス部門である銀聯国際(UnionPay International)は世界市場における事業拡張に際してより大きな発言権を得ており、韓国においては世界の競合を超えて外国カードブランドとしてトップの座を占めるにいたった。
ロイター通信のリン・チー記者の記事によれば、韓国銀聯国際のボミー・シェン・ゼネラルマネジャーは、銀聯カードは韓国における外国人観光客の支出の約4割を占め、トップにランクしたと述べている。
2014年には、韓国における銀聯国際のマーケットシェアは他のすべてのカードブランドの合計よりも大きくなるとみられている。韓国における中国人観光客の支出の約9割は銀聯カードを通じてのものである。
銀聯国際の海外市場進出は中国人の海外における大きな購買力によって大きく支えられている。しかしながら、銀聯が競合を超えた理由はそれだけでなく、海外のカード利用環境における利便性の供与も必要条件であった。
シェン・ゼネラルマネジャーは「購買力は確かにあったが、当社が必要な準備を怠っていたら、他のカードブランドがマーケットシェアを奪っていただろう」と述べた。
韓国では、銀聯クレジットカードはサインでカード決済をする小売店のほとんどすべてで利用することができ、半数以上の自動現金引き出し・預入機で銀聯カードを使って韓国ウォンを引き出せるようになっている。銀聯カードを扱う韓国小売店の取引金額は年率100%で増加している。
銀聯国際が最初に進出した海外市場は香港とマカオで、銀聯国際は中国本土以外では最も高い成長をこれらの地域で遂げている。
香港銀聯国際ゼネラルマネジャーのカールソン・リー氏は「国際的なカードブランドになるためには堅固な基盤が必要だ。当社にとっての基盤は過去30年間の中国経済の高成長および中国人収入の急速な伸びである」と述べた。
中国人観光客の大きな海外支出を背景にした銀聯国際は小売店と交渉する際により多くの発言権を持つようになり、他のカードブランドに比べより多くの優先的待遇を得るにいたった。
銀聯国際は中国人観光客に人気の観光地におけるカード利用環境を向上させる一方、観光地を抱えた国や地域に対してもこれらの国や地域が世界市場の中でプレゼンスを広げるために役立つ支払い技術や標準を提供するなどして、銀行カードのインフラ整備の役に立っている。
詳しい情報はウェブサイト( (リンク ») )を参照。
ソース:UnionPay International
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