テレダイン・レクロイ、業界初となるリアルタイム・オシロスコープ用PAM4信号解析ソフトウェアを発表

テレダイン・ジャパン株式会社

2015-03-31 00:00

テレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社(東京都府中市、代表取締役社長:原 直)は、本日業界初となるリアルタイム・オシロスコープ用のPAM4信号を解析するソフトウェアを発表しました。PAM4伝送方式によってデータ伝送容量を従来の2倍に向上させようとする次世代高速電気/光通信の設計エンジニアは、新しい伝送方式に応じた評価/解析手法を求めていました。この新しいソフトウェアは、こうした要望に応え、PAM4信号の3つのアイで個別にアイパターン、ジッタおよびノイズ解析を行うことができます。

PAM4伝送方式は、1シンボルを4つのレベルで表現することで、1シンボルで2ビットの情報を送ることができます。しかしながら、情報量を2倍にすることで2レベルしかないNRZ伝送と比較して信号が複雑になっています。NRZ伝送ではアイが1つしかないのにPAM4伝送においては、アイが3つあり、NRZ伝送では遷移が2種類しかないのに、PAM4伝送においては、遷移が12種類もあります。技術者は、自身の送信機デバイス、チャネルやリンクがどのようにPAM4信号に影響しているかを理解したり、PAM4信号の信号品質をビット・エラーと関連付けて定量的に評価したいと要望しています。

従来のオシロスコープ用のシリアル・データ解析ソフトウェアは、NRZ信号を前提に作られており、PAM4信号の解析には4レベルの信号を解析する新たなソフトウェアが要望されていました。この新しいソフトウェアは、4レベルの信号伝送に特化して作成されており、PAM4信号の3つのアイで個別でアイパターン、ジッタおよびノイズの解析が行えます。ジッタとノイズは各々ランダム成分とデタミニスティック成分に分離してジッタとノイズの振る舞いを完全に把握することができます。ジッタとノイズの定量的な計測とEyeHeightやEyeWidthの計測に加えて、ヒストグラムやトラック、スペクトラムとした様々な表示方式を用いることで問題の根本原因を探ることができます。

PAM4解析ソフトウェアは、テレダイン・レクロイが長年オシロスコープをベースとしたジッタ/タイミング計測ソフトウェアの開発を行ってきた経験に根ざした最新のソフトウェアです。テレダイン・レクロイは、世界で初めてオシロスコープをベースとしたジッタ/タイミング解析ソフトウェアを開発し、またシリアル・データ解析専用オシロスコープを発表しました。現行のSDA III-ComplteLinQは、そのテレダイン・レクロイのシリアル・データ解析ソフトウェアの第3世代となります。このソフトウェアは、世界で唯一、最大4個までのアイ、ジッタ、ノイズを同時に解析し比較することができます。PAM4解析ソフトウェアは、こうしたソフトウェアを土台として、PAM4信号の解析専用に開発されました。


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