ネットプライスのビジネスは、数多くのWebサーバに支えられており、機能ごとに分けられたサーバ群へのアクセスは、ロードバランサによって振り分けられています。ロードバランサとしては、2006年から一貫して「F5 BIG-IP Local Traffic Manager(以下 BIG-IP LTM)」を採用し、iRulesの積極的な活用によってURIに基づくきめ細かいアクセス振り分けを実現しています。
そうした状況の中、外部からのサイバー攻撃をWebサーバの前段でブロックし、安全性をさらに高めたいという強い要望が長年の課題となっていました。そこで、ネットプライスは2015年12月、WAF(Web Application Firewall)の導入に着手しました。検討の結果、BIG-IP LTMと同じプラットフォーム上にWAFを実装できることや、同一管理画面での管理によって運用負担の増大を抑制できることなどを評価し、BIG-IP ASMの採用を決定しました。
2016年5月から、ロギングモードでのWAF運用を開始し、外部からの攻撃を可視化することに成功しました。外部からの攻撃は予想以上に多く、1日数万件の攻撃が日常的に発生していることがわかりました。攻撃内容としては、WordPressなどのOSSの脆弱性を狙うもの、SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)が目立っています。
2017年6月からは、ブロッキングモードでの運用も開始し、1日数万件に上る攻撃由来のアクセスがBIG-IP ASMで遮断されることで、Webサーバの負荷低下を実現しました。さらに、Webサーバが出力するログの量も安定化し、また攻撃由来のログはすべてBIG-IPで記録されるため、問題発生時の原因切り分けも以前より容易になりました。
ネットプライスでは、SSL処理もBIG-IPで実行しています。これにより、Webサーバの処理負荷だけでなく、SSL証明書の管理負担も軽減しています。また証明書の数を削減することで、コストの抑制にも貢献しています。
ネットプライス テクノロジー本部 マネージャーの高橋 啓輔氏は、次のように述べています。
「外部からの攻撃は予想以上に多く、最近では1日16万回の攻撃を受けたこともありますが、これらはすべてBIG-IP ASMでブロックされています。現在は、シグネチャに基づく攻撃検知を採用し、チューニングも行っていますが、今後はその手間を軽減するため、BIG-IP ASMが提供するシグニチャ以外の手法の活用も検討したいと考えています」
こちらの事例の詳細は、下記をご参照ください。
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製品に関する詳細
F5 BIG-IP ハードウェア製品について
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F5 BIG-IP Application Security Managerについて
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F5 BIG-IP Local Traffic Managerについて
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F5ネットワークスについて
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