F5は8月8日、分散型アプリケーションの展開を高速化・強化するサービス「F5 Distributed Cloud CDN」の国内提供を発表した。「F5 Distributed Cloud Services」上で静的コンテンツキャッシング、アプリケーションセキュリティ、分散型アプリケーション展開などの機能を提供する。
F5 Distributed Cloud Servicesは、日本でのエッジサイト/ネットワーク接続拠点(PoP)のサポートを通じて、可視性と運用プロセスの合理化を可能にする単一のSaaS型プラットフォーム。オンプレミスのデータセンターに展開されているアプリケーションをマルチクラウドをはじめ、通信キャリアや企業のエッジ環境などに接続し、保護できる。これにより、分散環境におけるアプリケーション間のネットワーク接続・セキュリティ・可視性が簡素化され、パフォーマンス向上を実現できる。
F5 Distributed Cloud CDNは、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の緩和、APIセキュリティ、ボット防御などの統合セキュリティを、マルチクラウドおよびマイクロサービスベースのエッジワークロード専用の同じプラットフォームから活用できるという。
またF5のDomain Name System(DNS)およびロードバランサーサービスなどを利用し、パブリック/プライベートクラウドに広がる複数のオリジンサーバー間でトラフィックを分散させることが可能だ。
さらにエンドツーエンドのアプリケーショントラフィックとイベントを監視できる。これにより運用の複雑さを緩和し、アプリケーションパフォーマンスを最適化し、アプリケーションのセキュリティの有効性を向上させる。
加えて、オリジンから指示されたコンテンツだけをキャッシングすることで「バイアス」を排除し、ウェブサイトおよびAPIトラフィックに必要なコンテンツなど、最先端のコンテンツタイプに必要なサポートを提供する。
このほか、パブリック/ハイブリッドクラウド環境全体にわたる高い柔軟性、アプリケーションセキュリティの導入に対する制限の少なさ、トラフィックルーティングに対する高い制御性、ワークロードの導入場所を指示する機能などのメリットを提供するとしている。