近年、デジタルサイネージ(以下、サイネージ)は急速に普及し、街中やオフィスなど至る所で利用されています。従来のサイネージは、サイネージ運用者(以下、運用者)が用意したコンテンツを一定期間繰り返し表示し、サイネージ視聴範囲内にいる人に対して情報を届ける方法が主流でした。しかし、一方的な情報配信になるためサイネージ視聴者(以下、視聴者)の反応が分かりにくいという課題がありました。そこで、視聴者の興味・関心を惹き、積極的に視聴者の反応をその場で得ることができるコミュニケーションの場としてサイネージを有効活用したいという期待が高まってきています。
このようなニーズに応えるため、本製品はこれまでに視聴者のスマートフォンとサイネージを連携し、運用者と視聴者のコミュニケーションの場として双方向サイネージを提供してきました。
今回のオプション機能では、サイネージによるコミュニケーションをより活性化できる『SNS連携』、『チャット連携』を提供します。加えて、『最適コンテンツ配信』を行うためのAPIを用意することで一般的なサイネージの課題を解決し、視聴者への魅力ある情報配信を行う仕組みを提供します。さらに、サイネージの普及により重要視されている災害時の運用自動化を実現しました。
■新たなオプション機能の特長
(1)コミュニティ活性化につながる『SNS連携』
従来、サイネージは提供者が製作したコンテンツを一定期間繰り返し表示し、視聴者は受動的にそれを視聴していました。近年では、移り変わりが早い消費者心理に対応すべく、「旬」なコンテンツを提供することが求められています。 『SNS連携』により、運用者はSNSに投稿された写真など「旬」な情報をサイネージに配信でき、視聴者は投稿の付加情報を手元のスマートフォンで閲覧することができます。サイネージでの情報発信だけでなく、SNSの情報提供により提供者の負担だったコンテンツ製作の手間を軽減しつつ、SNSにより視聴者の反応を取得することで視聴者間のコミュニケーション活性化に貢献します。
(2)オフィスサイネージをさらに有効活用できる『チャット連携』
サイネージは、社内の周知事項を表示するなどオフィス内の情報発信ツール(オフィスサイネージ)としての活用も増加しています。近年テレワーク等の普及に伴いオフィス内にいない社員が増加しており、オフィス内の社員のみならずオフィス外の社員に対しても情報提供することが求められています。『チャット連携』では、NTTテクノクロスのチャット製品「TopicRoom®」と連携し、運用者がサイネージで情報発信すると、自動的にオフィス外の社員のスマートフォンにインストールしたチャットにも情報発信されます。運用者はオフィス内外を意識することなく、同時に情報発信することができるため、オフィス外にいる社員への周知を簡単に実施することが可能です。
(3)状況に応じて訴求効果が高いコンテンツを自動配信『最適コンテンツ配信』
視聴者へ訴求効果が高いコンテンツを提供し視聴意欲を向上させるためには、運用者が細やかに配信スケジュール設定を行わなくてはならず、運用者の負担が大きいものでした。『最適コンテンツ配信』では、天候や時間帯、商品の売上状況などの条件からサイネージに表示するコンテンツを動的に変更できるAPIを提供します。このAPI機能により、運用者が予め設定した条件をもとに、視聴者やその場の状況に応じた最適なコンテンツを動的に表示するカスタマイズが可能となります。例えば、商業施設であれば、運用者が天候毎に配信する商品のコンテンツを設定することにより、本製品と連携するひかりサイネージなどから取得できる天候情報を利用して、自動的に天候に合う商品のコンテンツをサイネージに配信することができます。
(4)災害情報への自動画面切り替え(災害時画面自動切替) などの『災害時対応』
近年の防災意識の高まりから、自治体だけでなく商業施設や宿泊施設などの民間施設でも災害時の帰宅困難者の受け入れなど一時避難所としての対応を求められています。施設利用者の混乱や不安を除くため、災害時にはリアルタイムかつ正確な緊急情報を提供する必要があり、サイネージを有効活用することで情報提供をスムーズに実施できることが想定されますが、発災の混乱時に運用者がサイネージに表示するコンテンツを手動で切り替え、配信することは大変困難です。『災害時画面自動切替』は、災害などの緊急時に、緊急情報提供システムと連動し、自動的にサイネージの画面を緊急情報画面に切り替えることができます。
また、従来製品において、オンプレミス型の専用サーバが準備されている施設ではインターネットが遮断されるような災害時にも、避難所を巡回する人が情報を格納したスマートフォンやタブレットを持って移動し、各施設のサイネージに情報をアップロードする形で他の避難所の被災者情報などをサイネージで表示していました。『タブレット情報共有』では、タブレットが専用サーバの代わりとなってタブレット間での情報収集を行い、サイネージに情報を表示することができるようになります。これにより、災害向けに専用サーバを準備する必要はなくなり、より安価にシステムを構築することが可能となりました。
■価格(税別)
SNS連携:月額 9,800円/ディスプレイ
チャット連携:月額 750円/スマートフォン
最適コンテンツ配信:月額 10,000円/ディスプレイ
災害時対応
・災害時画面自動切替機能:月額 5,000円/ディスプレイ
・タブレット情報共有:月額 10,000円/タブレット2台
※別途、ハードウェア費用、チャット利用料などが必要に応じてかかります。
参考:BizFront®/RIC 本体価格
クラウド型:月額 9,800円/ディスプレイ
(1ディスプレイで9画面表示が利用可能)
保守費込み(電話、メール等での問合せ対応のみ)
オンプレミス型:750,000円/サーバ
100,000円/クライアント
(1ディスプレイで9画面表示が利用可能)
保守費 ライセンス料総額の15%/年(電話、メール等での問合せ対応のみ)
※別途、初期導入費用、ハードウェア費用などが必要に応じてかかります。
※ひかりサイネージCMSをご利用時には別途費用がかかります。
※ご契約は1年単位となります。
■BizFront®/RICについて
サイネージ上の情報は最小限に抑え、詳細情報は来訪者のスマートフォンやタブレットに表示させることで多様な情報を提供することができるデジタルサイネージソリューションです。サイネージに表示させるだけでなく、来訪者のスマートフォンやタブレットから、欲しい情報をすぐに取得できます。また、複数の来訪者が同時に異なる情報を得ることもできます。スマートフォンやタブレットにアプリケーションをインストールする必要はなく、ブラウザだけで閲覧できます。外国人来訪者に向け、多言語対応も行っています。
災害時に利用できる災害モードがあり、ネットワークが切断された環境下でも避難所間で情報の持ち運ぶことができます。
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
* RICはResilient Information Circulation(レジリエント情報流通)の略称です。
*「BizFront」はNTTテクノクロス株式会社の登録商標です。
*「ひかりサイネージ」はNTTテクノクロス株式会社の登録商標です。
*「TopicRoom」はNTTテクノクロス株式会社の登録商標です。
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
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