ロボット実習を通して数学を学ぶカリキュラムを導入。クラーク記念国際高等学校が「数学エリート育成塾」の浜学園グループと提携し、学校設定科目「ロボット数学I・II」を開発。

大学プレスセンター

From: Digital PR Platform

2018-07-09 14:05


大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。



クラーク記念国際高等学校は、「数学エリート育成塾」を運営する浜学園グループ(所在地:兵庫県西宮市)と提携し、浜学園グループが中学生向けに行ってきたロボットを活用した数学教育を高校生向けプログラムとして新たに開発。来年度より、興味をもって数学的な思考力・判断力・応用力を高める学校設定科目として「ロボット数学I・II」を導入します。このロボット数学教育では、人にわかりやすいリアルなロボット体験を通じて、1)数学概念の実感理解(数学概念のグラウンディング)、2)興味深いロボット課題のトライによる数学応用力の涵養、3)ロボット実用例の紹介を通じた数学が役立つことへの理解を介して、教育効果を高めます。




 近年のロボット産業の成長は目覚ましく、2035年には9.7兆円まで市場が成長するとも言われており、今後のロボット技術者の需要増加が見込まれています。また、教育業界においても1990年代からアメリカから広まった「STEM教育(Science, Technology, Engineering and Mathematics)」という教育モデルが注目され、昨今では国内でも科学・技術・工学・数学を重視した教育の重要性が叫ばれています。こうした背景のもとで、目的意識を持って数学を学ぶことのできる浜学園のプログラムに注目し、今回の高校生向けカリキュラム共同開発に至りました。

 「ロボット数学I・II」では、高校で学習する数学の単元を、ロボットの実習を交えて履修することができます。ベクトルや三角関数などを、ロボットの座標や関節角度などと関連付けて学ぶことで、元来、公式を覚えるだけだった数学が、公式を活用する観点から学ぶことができるようになり、より学ぶ楽しさを体験できるようになっています。実習を通して、学習内容がどのように現実で使われているかということが体感できるため、実学としての数学を楽しみながら学べると共に、数学的プロセスの側面から問題解決能力を育むことが可能となります。

 「ロボット数学I・II」のカリキュラム設計にあたっては、浜学園グループと共同開発する他、東京大学の佐藤知正名誉教授、千葉工業大学先進工学部の林原靖男教授、埼玉大学大学院理工学研究科の琴坂信哉准教授、ロボットの開発をしているヴイストン株式会社の監修を得ています。

■ 東京大学名誉教授 佐藤知正コメント(一部抜粋。全文は本校HPに記載)
 受験勉強においては、不得意をなくすこと、要領よく学習することが求められる。しかしながら、科学技術イノベーションを起こせる人材育成にあたっては、徹底的に''得意''を磨くことと、磨き続けること、および、その''得意''をのばすことや''好き''なことに時間を費やすことが重要となる。クラーク記念国際高等学校の「ロボット数学I・II」は、まさに、ここを狙った教育である。親しみがもて、わかりやすいというロボットの特長を活かした教材活用により、数学ぎらいをなくし、数学好きをふやし、数学得意の人を育成して、科学技術イノベーション人材育成につなげてもらいたい。
 このようなロボット数学教育は、科学技術立国日本を牽引する人材を育てることになるばかりでなく、これからの高校教育のあり方に一石を投じるものであり、あるべき方向性を与えるものである。今後の展開を期待する。

■「ロボット数学I・II」導入予定キャンパス
・秋葉原ITキャンパス(所在地:東京都千代田区外神田6-5-12)
・さいたまキャンパス(所在地:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-69-5)
・大阪梅田キャンパス(所在地:大阪市北区堂島2-3-29)

■「ロボット数学I・II」導入によって期待できる成果
・論理的思考力、能動的学習力の形成
・理学部、工学部、医学部などをはじめとする理工系大学への進学
・将来ロボットエンジニアを目指す生徒にとっての数学基盤の早期醸成

■ 今後のスケジュール
8月に当校の教職員を対象とした研修会を実施予定。
10月から秋葉原ITキャンパスで試験的に導入を予定。


▼本件に関する問い合わせ先
クラーク記念国際高等学校 広報部
TEL:03-3203-3600


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