効率的な差分アップデート機能は、量産車向けOTAソリューションに必要な重要な機能の一つです。自動車の耐用年数期間を通してソフトウェアを管理できる能力は、システム価値を維持し、セキュリティ要件を満たす手段として、その重要性はますます増しており、この点においてOTAアップデート技術は重要な要素となっています。
ウインドリバーのオートモーティブ担当バイスプレジデント、マーカス・マキャモンは次のように述べています。「自動車メーカーは、ソフトウェアが自動車の価値に与える影響の大きさが急速に増大しているという課題に直面しています。ソフトウェアにより、自動車メーカーは新しい自動車の車内にイノベーションをもたらせるだけでなく、安全で信頼の置けるモビリティーを実現する新しい道筋を切り開くことができます。当社が自動車のライフサイクル全般を通じてソフトウェア管理をサポートすることで、自動車メーカーは変化する顧客のニーズにより効率的に対応し、ビジネスを進化させてくことができます。」
Edge Syncの差分システム技術の主な拡張機能は、以下となります。
・パッチストリーミング:差分アップデート時にアップデート先のECUのメモリーが不足している場合に、アップデートを細かく分けてストリーミングする機能
・インプレースのパッチ:メモリーが少なく、性能の低いECUに最適化し、単一のアクティブメモリーパーティション内でアップデートを適用できる機能
・A/Bアップグレード:動作していない二次的なメモリーパーティションに書き込み、パッチを適用する機能
・ポーズアンドレジューム(停止と再開):インストールを停止した際、最初からリスタートしなくて済むように、停止した場所から再開できる機能
・ソフトウェアクライアントのメモリー占有面積の削減:使用しているECUに関連するユースケースのみをサポートしたい場合に機能を追加/除去できるなど、リソースが限られた環境向けに最適化できる、コンフィギュレーション可能なソフトウェアクライアント
Edge Syncは、ソフトウェアとファームウェアを迅速かつ安全、セキュアにアップデートできる、ウインドリバーの高度にモジュール化されたエンドトゥーエンドのOTAアップデートおよびソフトウェアライフサイクル管理ソリューションです。Edge Syncにより、自動車メーカーは自動車の耐用年数を通じてオートモーティブソフトウェアを効率的に管理、維持し、自動車の価値と顧客体験を長期にわたり継続的に向上させることができます。
また、ウインドリバーの広範なオートモーティブポートフォリオには、OTAおよびソフトウェアライフサイクル管理以外にも、安全性とセキュリティ認定を受けた実証済みの、市場をリードする高性能なVxWorks(R)(*3) リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)が含まれます。VxWorks技術に基づいて開発されたWind River Driveは、ISO 26262 ASIL D認定オートモーティブ・セーフティクリティカル・アプリケーションを開発できるAdaptive AUTOSAR対応ソフトウェアを顧客に提供します。ウインドリバーは、Wind River Linux(*4)や、その他の商用グレードのオープンソース技術、顧客が最新のイノベーションに遅れを取らないように支援する世界水準のテクニカルサポートおよびメンテナンスも提供しています。ウインドリバーのオートモーティブソリューションおよび技術については、同社のサイトをご覧ください。 (リンク »)
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■ウインドリバーについて
ウインドリバーは、IoT向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。www.windriver.com
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#本リリースは、米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
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