文教大学情報学部の川合康央ゼミナールが、藤沢市の「ふじさわ宿交流館」にて4月13日(土)に行われた「旧東海道藤沢宿3DCGリニューアルお披露目会」において、新しい「旧東海道ふじさわ宿景観シミュレーションシステム」を寄贈しました。このシステムは江戸時代の藤沢宿周辺の街並みを3DCGで立体的に再現したもので、川合教授とゼミ生が2年かけて大規模なアップデートを行いました。
川合ゼミは、2015年に藤沢市からの依頼を受け、地域の歴史的文化の継承を目的として本システムの制作に取り掛かりました。2016年、最初のシステムを「ふじさわ宿交流館」に寄贈し、その後同館において常設展示されていました。今回の大規模アップデートでは、展示を見た多くの方々の情報提供や、新たに多くの古文書や古地図などの資料が提供されたことを受け、道幅や川の深さ、建物内部など、より詳細で正確な景観を再現しました。
お披露目会では、約20名の市民が参加し、川合教授や制作に携わったゼミ生の説明に熱心に耳を傾けていました。
川合教授は、「ゲームというツールを通して、若い世代の人たちにこのシステムを使ってもらい、藤沢市の過去の景観を通じて地域の歴史文化を伝えていってほしい」とコメントしています。川合ゼミでは、本システム以外にも、「湘南地域における津波シミュレーションシステム」などを通じて、地域との連携を深めています。
●「旧東海道ふじさわ宿景観シミュレーションシステム」の特徴
1.時系列レンダリング※
景観は、時間、季節や天候によってその印象は大きく変わります。これら経時的な種々の要素について、ユーザーが自由に変更でき、よりリアルな景観を再現しています。
※レンダリング:数値データの演算により、画像を生成し表示させること。
2.ゲームエンジンを用いたシステム
ゲームパッドを使用して、誰でも簡単に操作可能なシステムです。また、ウォークスルーシステムで宿場町の通りや建物の中に入ることができ、屋内の様子を疑似体験することができます。
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