オークネット リアルタイムモザイク「LiveMasq(ライブマスク)」を大阪府立大学に導入

株式会社オークネット

From: PR TIMES

2022-02-09 18:17

「LiveMasq」を活用したオンライン臨床実習教育実施

情報流通支援サービスの株式会社オークネット(本社:東京都港区、代表取締役会長CEO:藤崎 清孝 代表取締役社長COO:藤崎 慎一郎、以下:オークネット)は、医療従事者の教育に有用なサービスとして、AIを活用して撮影しながらリアルタイムで動画内の特定の人物以外へ顔モザイクをかけるリアルタイムモザイク「LiveMasq(ライブマスク)」を大阪府立大学(大阪府、学長:辰巳砂 昌弘)に導入し、「LiveMasq」を活用したオンライン臨床実習教育を実施いたしました。



■大阪府立大学へのリアルタイムモザイク「LiveMasq」導入の背景

 大阪府立大学では、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い臨床実習の受入制限が行われ、大学での地域包括ケアシステムにおける訪問リハビリテーションなど在宅ケアを目的とした、地域理学療法臨床実習教育が困難になるケースが発生しました。

 このような状況の中、オークネットはリアルタイムモザイク「LiveMasq」を活用したオンライン臨床実習教育を大阪府立大学にご提案し、受入制限による実習授業への影響を最小にすることを目的に、オンライン参加の学生が教室や自宅に居ながら臨床場面を見学、可能な限り通常の参加型に近い実習を開始する運びとなりました。

<実施内容>
 大阪府立大学 地域保健学域 総合リハビリテーション学類 理学療法学専攻4年生23名のうち、臨床現場での実習学生(以下、臨床グループ)15 名は、在宅ケアを目的とした訪問型理学療法へ5 日間同行しました。一方、オンラインでの実習学生(以下、オンライングループ)8 名は、双方向性オンライン学習(マスキング動画を用いた臨床症例検討含む)を5 日間実施しました。

 臨床グループの学生は、訪問型理学療法利用者の自宅内での基本動作や、自宅玄関および屋外、職場内などでの立つ、座る、歩くなどの基本的な日常動作と筋肉の動きなどを観察しました。一方、オンライングループでは、「LiveMasq」で対象者の顔にマスキング処理をして個人情報を匿名化した映像をPC画面上で視聴し、同様の動作を観察しました。視聴した映像は、「LiveMasq」によって患者の顔に持続的にモザイクがかけられ、個人情報を保護。その際、事前登録した実習指導者の担当理学療法士の顔にモザイク処理はされません。「LiveMasq」を活用した双方向性オンライン学習は、映像だけではなく音声のやりとりも可能なため、同時に実習指導者が学生に解説を行い、実習指導者と学生で質疑応答を活発に行うことで、臨場感のある学びの機会になりました。

※個人情報保護の観点から、患者へ事前にマスキング動画を提示のうえで説明し、同意を得ています。

<実習教育の風景>
[画像1: (リンク ») ]

[画像2: (リンク ») ]

[画像3: (リンク ») ]



<結果>
 本実習取組後に参加学生全員に教育効果についてアンケートを実施しました。

 全10項目中、「目標到達、訪問型理学療法理解、症例理解、自己学習、体調管理、実習満足度、向上心、共感」の8項目では、臨床グループと動画視聴グループにて、有意差のない結果となり、双方向性のオンライン臨床実習においても地域包括ケアシステムや訪問型理学療法について一定の教育効果を得ることがわかりました。

 一方で、「達成感」や「楽しさ」の2項目では、オンライングループが臨床グループに比べて、対象者やそのご家族と直接対面できないなどの理由から満足度が低い結果も見えてきました。この点は今後の課題と考えます。

<今後の展開>
 コロナ禍における臨床実習教育はもちろん、その他の授業でも「LiveMasq」を活用した新しい教育が可能と考えており、今後は臨床実習教育以外への活用検討も進めてまいります。

 また、ウィズコロナ時代においても「LiveMasq」を用いた映像による教育方法は、本取り組みの継続により、映像を用いた実習、授業のノウハウを蓄積し、映像実習の「達成感」や「楽しさ」を向上させることにより、より高い教育効果につながるツールとしてさらに活用の幅が広がっていくと考えます。

■ リアルタイムモザイク「LiveMasq」とは

 撮影しながら特定の人物以外に顔モザイクをかけるiOSアプリです。オークネットの子会社である株式会社オークネット・アイビーエス(本社:東京都港区、代表取締役:樋口 康弘、以下:オークネット・アイビーエス)が開発した、ディープラーニングを活用した人物動画認識技術で、動画に映る複数の人物を自動トラッキングしてモザイク処理いたします。オークネット・アイビーエスが2017年から提供しているAIを活用した顔識別サービス「Andy(アンディ)※」の技術を活用して開発、昨年3月にサービスを開始し、8月には医療従事者の教育における産学連携を開始しました。病院内でのリハビリテーション臨床実験教育や今回のような地域包括ケアシステムにおける訪問リハビリテーションほか、手術前後の回復経過観察などでもご活用いただきたいと考えております。

URL: (リンク »)

<「LiveMasq」の主な機能>
1. 撮影しながらリアルタイムで特定の人物以外に顔モザイクをかける
2. 撮影済み動画や静止画に対して特定の人物以外に顔モザイクをかける
*1.2.とも全員に対して顔モザイクをかけることも可能

 また、人間の骨組みや上半身を認識した上で顔の位置を推定する技術を実装することで、開発段階は困難だったマスクをした顔にモザイクをかけることも実現し、ニューノーマルの時代に対応しております。

※「Andy」とは:IoTとAIで企業とお客様をつなぐサービスです。顔写真を撮影するだけで簡単に顧客登録でき、カメラとAIで顧客を自動認識します。認識した顧客データは、各種端末へ通知ができ、お客様のスケジュール管理と連携した音声誘導を実現します。現在は、この「Andy」の技術を活用し、AIによる顔識別で膨大な写真の中から条件に合致する写真をセレクトすることができる「Andy Photo Book」をサービス提供しています。

【大阪府立大学について】
[画像4: (リンク ») ]


 大阪府立大学は、2022年4月に大阪市立大学と統合し、大阪公立大学へ新生します。12の多彩な学域・学部と15の研究科を設置し、広範な専門領域に対応した日本最大規模の公立総合大学となります。理学療法学専攻は、医学部リハビリテーション学科に配され、最先端医学とのハイブリッドにより時代を先取りするリハビリテーションを実現します。URL: (リンク »)

【オークネット・アイビーエスについて】
 オークネットは1985年に世界初のリアルタイム中古車オークションを開始、「あしたの流通を創造する」という理念のもと、「情報の信頼性」「運営ノウハウ」「独自システム」の3要素を軸に、現物を見なくても安心した取引の実現を図ってまいりました。オークネット・アイビーエスは、オークネットの事業会社としての豊富な実績と運営ノウハウに、最新の技術を適用したITプラットフォームを提供すべく2015年1月に分社化して誕生し、場所・時間・環境など既存ビジネスの様々な制約条件を最新の通信・WEBテクノロジー・クラウドソリューションで突破し、新たなビジネススキームの創造に貢献します。URL: (リンク »)

【オークネット会社概要】
社名:株式会社オークネット
本社:東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア (〒107‐8349)
代表者:代表取締役会長CEO 藤崎 清孝、代表取締役社長COO 藤崎 慎一郎
創業年月日:1985年6月29日
資本金:1,765百万円 (2020年12月31日現在)
連結売上高:24,078百万円 (2020年12月期)
連結従業員数:821名(2020年12月31日現在)
株式:東証第一部(コード番号:3964)
URL: (リンク »)

■サービス窓口
株式会社オークネット・アイビーエス 「LiveMasq」担当
TEL: 03-6440-2680 MAIL:info@aucnet-ibs.com

■本件に関する学校関係者様からのオンライン臨床実習に関するお問い合わせ
大阪府立大学 地域保健学域 総合リハビリテーション学類 理学療法学専攻
助教 杉山 恭二
TEL:072-950-2111 MAIL:sugiyama@rehab.osakafu-u.ac.jp

■本件に関する報道関係者様からの問い合わせ
株式会社オークネット 総合企画室 高野・横田・新井
TEL:03-6440-2530 MAIL: request@ns.aucnet.co.jp

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

株式会社オークネットの関連情報

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]