株式会社インサイトテクノロジー(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO:森田俊哉、以下:インサイトテクノロジー)は、データマスキング製品「Insight Data Masking」の最新版である Ver. 3.4の提供とサポートを2023年10月31日(火)から開始したことをお知らせします。
背景
金融機関や官公庁、大手製造業などの大規模なデータ処理、システムに堅牢性が必要な業界では、メインフレーム(汎用機)が多く利用されています。しかしビジネスの変化が大きく進む昨今、メインフレームを使用した基幹システムは運用・維持コスト、柔軟性・スケーラビリティに課題があり、これらを解消すべく基幹システムのクラウドへの移行をはじめとしたシステムのモダナイゼーションを進めている組織も増え続けています。
また、DX推進の速度に合わせたデータ活用を行うため、移行ではなく、メインフレーム上のデータを最新のデータ活用基盤に統合することも多くあります。更に基幹システムに関連する各種業務システムの再開発案件も多く、汎用機フォーマットによるテストデータの準備・品質が課題となっています。
こうしたシステム移行や最新のデータ活用基盤への連携、汎用機周辺の開発時に課題となるのが、データに含まれる個人情報です。その解決策として、マスキング製品を利用してデータ内の個人情報を匿名化するという方法があります。特に、2022年10月に実施されたISMS認証の新規格である ISO/IEC27001:2022改訂においてデータマスキングへの対応が追加されたこともあり、その対策は急務です。
しかし、メインフレームでは決まった桁数内にデータ項目が入った固定長ファイルや、複数の異なる情報を一つの固定長ファイル内で管理するためのマルチレイアウト、メインフレームで文字コードとして広く採用されているEBCDICの使用など特有の要件があり、通常のマスキング製品では対応できませんでした。
今回インサイトテクノロジーがリリースした「Insight Data Masking」 Ver. 3.4では、メインフレーム特有の固定長ファイルやマルチレイアウト、文字コードEBCDICに対応。メインフレームのクラウド移行に必要な本番同等のテストデータ作成、匿名化されたデータのデータ活用基盤への安全な移行を支援します。
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Insight Data Masking Ver 3.4 の新機能
・固定長マスキング対応
固定長データは文字情報の桁数が決まっており、その決まった桁数の中にデータ項目が決まった位置に配置されています。例えば、1~8桁が購入日、9~12桁が伝票番号といったように、決まった桁数に固定の項目が割り当てられています。固定長ファイルに対してマスキングを行う場合、マスキング後にデータの長さや、桁ごとの特有のルールが変わらないよう変換することが必要です。Insight Data Masking Ver. 3.4では、桁数の長さはもちろん、桁ごとの固有のルールに対応したマスキングが可能となりました。システム移行時に桁の長さ・固有のルールまで含め、より本番に近いデータでテストを行うことができます。
・マルチレイアウト対応
メインフレームでは、固定長ファイルの既存レコードを条件によって読み替えることで、新しい情報を既存システムに保存するマルチレイアウトを利用していることが多くあります。マスキング時にマルチレイアウトに対応するには、どのレコードがどのタイプか識別を行い、適切なマスキングルールを適用することが必要です。今回リリースしたVer.3.4では、レコードの定義をjsonで行えるため、構成が複雑なマルチレイアウトにも対応可能です。
・文字コードEBCDIC(CP930、CP939)対応
メインフレーム特有の文字コードであるEBCDICは、他のシステムとのデータ連携時に文字コードの互換性が課題となることが多くあります。Insight Data Masking Ver. 3.4ではEBCDICを使用したデータへのマスキングに対応しただけではなく、マスキング後のデータを文字コードUTF-8へ変換することが可能になりました。これによって、匿名化したデータを基幹システムからクラウド上のデータ活用基盤へスムーズに連携できます。
Insight Data Maskingについて
Insight Data Maskingは、システム開発、データ分析、クラウド移行のためのデータマスキングツールです。本番環境からリストアされた開発用データベースをシステムテストに利用する機会が度々ありますが、個人情報など保護すべき情報を含む場合、データマスキングは不可欠です。Insight Data Maskingを用いることで、作成されたマスキングデータで本番環境と同等のアプリケーションの機能テスト・性能評価テストが可能となります。
Insight Data Maskingならユニーク性、参照整合性、カーディナリティを維持した状態の本番同等データの生成を瞬時に行い、匿名化・秘匿化の工程の大部分を自動化することが可能になり、多くのユーザーを機密情報の保護という煩わしく非生産的な作業から開放されます。さらにInsight Data Maskingは、従来製品の100倍以上*独自の高速マスキングエンジンを搭載した純国産のマルチバイト対応のマスキングツールです。日本語を完全にサポートしており、日本国内のお客様が安心してご利用いただけるようになっております。
*お客様環境での実測値
詳細URL: (リンク »)
Insight Data MaskingはAWS Marketplaceからも簡単に導入できます。
AWS Marketplace上の製品ページは下記リンクよりご確認ください。
Insight Data Masking (BYOL) - AWS Marketplace
(リンク »)
インサイトテクノロジーについて
インサイトテクノロジーは、1995年の創業時から一貫してデータベース技術を追究し、企業自らが良質なインサイトを得るためのデータ活用基盤「インサイト・インフラ」関連の製品をプロフェッショナルサービスとともに提供しています。
現在では、企業におけるデータの価値を最大化できるよう、データ利活用の統制を図り、データ活用推進を支える攻めと守りの両面のメリットをもたらすデータガバナンスソリューションを提供しています。
また、インサイトテクノロジーが主催するデータ技術者向けカンファレンス「db tech showcase」には、世界中からデータ技術のエキスパートが講師として登壇し、毎年1,000名規模のエンジニアが参加しています。
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担当: 双木、堀口
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