富士通と東京海上グループ、お客様のレジリエントなサプライチェーンの構築を目指して協業しサプライチェーンリスク可視化サービスを提供開始

富士通株式会社

From: PR TIMES

2024-01-22 13:17

富士通株式会社(注1)(以下、富士通)と東京海上レジリエンス株式会社(注2)(以下、東京海上レジリエンス)、東京海上日動火災保険株式会社(注3)(以下、東京海上日動)は、レジリエントなサプライチェーンの構築を目指して協業し、このたびサプライチェーンにおけるリスクを可視化するサービス「Fujitsu Supply Chain Risk Visualization Service(以下、SCRV)」の提供を2024年1月25日より開始します。

「SCRV」により、お客様のサプライチェーンの正確な把握とリスク評価が可能となり、自然災害などの有事に備えたサプライチェーンの構築とリスク対策の立案、有事の迅速な影響把握と意思決定を支援します。また、物流の途絶を回避するための追加費用を補償する東京海上日動の保険が組み込まれており、より迅速な損害の未然防止を後押しします。

今後、3社は、「SCRV」において可視化するリスクや機能を拡大し、順次サービスを高度化していくとともに、お客様にとって一層レジリエントなサプライチェーンの構築を支援していきます。



1. 背景
近年、企業は「自然災害・気候変動」「物流クライシス(注4)」「地政学リスク」「パンデミックに伴うロックダウン」など、サプライチェーン危機に直面しており、あらゆる状況に備えた事業継続性の確保が喫緊の課題となっています。中でも、自然災害発生時の業務停止による企業の損失額は増大傾向にあり、平時の多面的な準備と、有事の柔軟かつ迅速な判断・対応に向けた取り組みの重要性が高まっています。

上記を受けて、富士通のサステナブルな世界の実現を目指す「Fujitsu Uvance(注5)」( (リンク ») )のもと、人と地球が共存し持続可能な成長を支える「Sustainable Manufacturing(注6)」( (リンク ») )の取り組みと、東京海上日動のお客様と地域社会の“いざ”を支え“いつも”をお守りすることを目指す「事前事後領域への事業拡大」、2023年11月に設立された東京海上レジリエンスが掲げる「防災・減災総合ソリューション事業」の実現に向けた取り組みを融合することで、お客様のレジリエントなサプライチェーン構築の支援を目指した協業を開始しました。

このたび、3社協業によるサービスとして、「SCRV」の提供を開始します。

2. 「Fujitsu Supply Chain Risk Visualization Service」の特長
(1)サプライチェーンのリスク可視化・評価による有事に備えた対策立案の支援
登録されたサプライチェーン情報に基づいて、お客様の拠点および取引先の生産拠点、生産品、調達品のサプライチェーンツリーを可視化します。また拠点情報とハザードマップを地図上で重ね合わせる機能やリスク評価レポートの出力機能により、自然災害リスク情報も可視化します。これにより、有事に備えた持続可能なサプライチェーンの構築、リスク対策の立案を支援します。


(2)有事のアラート発報・タイムリーな状況把握
気象災害や地震災害の発生時に、登録された取引先に被災の可能性がある場合に自動でアラートメールが発報されます。また、お客様および取引先が実際の被災状況の情報を入力することで、関係者全体でタイムリーな情報収集と影響把握が可能です。これによって影響を最小限に抑えるための代替仕入れ先の確保や、早期出荷・迂回輸送などの対策を早期に実行できます。

(3)関係者とのコミュニケーション効率化
システム上で日常的に取引先とのコミュニケーションを取ることが可能となっています。お客様および取引先関係者全体で、平時からリスクへの対策状況などの情報収集や、有事の際の被災状況や復旧状況の一元管理を行うことができ、コミュニケーションを効率化します。

(4)追加物流費用の補償
一定規模以上の被災可能性アラートが「SCRV」上で発報された際に、お客様がサプライチェーン途絶を回避するために要した追加費用を補償する保険が付帯されています。具体的には、台風や豪雨などによる浸水/洪水・外水氾濫を見越した製品の早期出荷や迂回輸送に伴う追加費用を補償し、迅速な回避行動による損害の未然防止を後押しします。

(5)システム基盤への先進的なテクノロジーの活用
「SCRV」の基盤として、富士通の戦略的グローバルパートナー(注7)であるマイクロソフトの「Microsoft Azure」を活用しており、堅牢性と拡張性を実現しています。
今後もマイクロソフトと連携し、「SCRV」をはじめとするサービスのキーテクノロジーとして、サプライチェーン関係者のコミュニケーションの高度化などに向けて、先進的な生成AIサービス(「Azure OpenAI Service」、「Copilot」など)やテクノロジーを活用していきます。

[画像1: (リンク ») ]


3. サービス提供と各社の役割について
<富士通の強み・役割>
富士通では、これまでの多くのシステム開発・導入やコンサルティングにおける様々な業種・業務の知見、および長年培ってきたコンピューティングやネットワークなどのテクノロジーを融合させ、お客様のビジネス成長と社会課題解決を支援しています。
このたび、レジリエントなサプライチェーンの構築を支援する「SCRV」を開発し、富士通のサービスとして提供していきます。

<東京海上レジリエンスの強み・役割>
東京海上レジリエンスでは、「防災・減災総合ソリューション事業」の実現を掲げ、防災・減災バリューチェーン(現状把握・対策実行・避難/退避・復旧/再建)に関わるノウハウ、外部パートナー企業との連携を通じて、リスク情報の可視化とサービスのさらなる高度化を実現します。
このたび、各種自然災害リスク情報を一元化して富士通へ提供するとともに、富士通の販売パートナーとして、「SCRV」を販売します。

<東京海上日動の強み・役割>
保険事業を通じて蓄積してきた自然災害をはじめとした各種詳細なリスクデータ、企業のリスクマネジメントに関するノウハウを活用して、サービスの高度化を実現するとともに、「SCRV」専用の物流途絶に対応する保険を開発し、有事における経済的な補償を提供します。
全国の営業基盤を活用してお客様に「SCRV」を紹介し、東京海上レジリエンスと連携していくことで、サプライチェーン全体のリスクマネジメント体制の構築を支援します。

[画像2: (リンク ») ]


4. 今後について
今後も3社は「SCRV」の高度化に向けて、可視化するリスクの対象拡大や、お客様の基盤システムとの連動など、機能拡充を実施していくとともに、グローバルでのお客様への展開も検討していきます。
「SCRV」の提供を通じて、お客様のさらなるレジリエントなサプライチェーンの構築を支援し、企業のサステナビリティ・トランスフォーメーションを加速させることで、持続可能な社会に貢献していきます。

【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【注釈】
注1
富士通株式会社:
本社 東京都港区、代表取締役社長 時田 隆仁。
(補足:掲載先メディアや閲覧環境の仕様によっては、「隆」の文字が正しく表示されない場合があります。正しくは、「隆」の「生」の上に「一」が入ります。)

注2
東京海上レジリエンス株式会社:
本社 東京都千代田区、取締役社長 生田目 雅史。

注3
東京海上日動火災保険株式会社:
本社 東京都千代田区、取締役社長 広瀬 伸一。

注4
物流クライシス:
貨物量が物流業界全体の処理能力を大きく上回り、これまでと同様のサービスの維持が困難になる問題。

注5
Fujitsu Uvance:
富士通が長年培ってきたテクノロジーと、様々な業種の知見を融合させ、社会課題を起点として、クロスインダストリーでお客様の成長に貢献するソリューション。

注6
Sustainable Manufacturing:
環境と人に配慮した循環型でトレーサブルなものづくりを実現する「Fujitsu Uvance」の7つの重点領域の一つ。

注7
戦略的グローバルパートナー:
2023年5月29日プレスリリース「富士通とマイクロソフト、サステナビリティ・トランスフォーメーションを実現するクラウドソリューションの共同開発に向けた戦略的グローバルパートナーシップを締結」
( (リンク ») )

【関連リンク】
富士通 Fujitsu Uvance 「Supply Chain Risk Management」紹介サイト
( (リンク ») )
東京海上レジリエンス株式会社の設立について(2023年11月10日プレスリリース)
( (リンク ») )

【本件に関するお問い合わせ】
富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話:0120-933-200(通話無料)
受付時間: 9:00~12:00および13:00~17:30(土・日・祝日・当社指定の休業日を除く)
お問い合わせフォーム( (リンク ») )

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プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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