Robust Intelligence, Inc.と協業し、AI利活用におけるガバナンス強化を支援

株式会社日立ソリューションズ

From: PR TIMES

2024-03-14 13:40

自社での検証ノウハウを基に、AIを活用した開発や運用工程の継続的改善を図り、リスク対策を実現

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、Robust Intelligence, Inc. (本社:米国カリフォルニア州、CEO:Yaron Singer)と販売代理店契約を締結し、企業が安全で信頼性の高いAI活用ができるよう、リスクの検出や管理を行うプラットフォーム「Robust Intelligence」を、3月14日から提供開始します。日立ソリューションズは、約1年間、本プラットフォームを自社で検証し、AI活用において信頼性を確保する知見とノウハウを蓄積しました。これを活かし、AIを活用したシステム開発から運用の継続的改善を推進し、企業に求められるガバナンス強化とAI利活用におけるリスク対策を支援します。



 AIには、学習データの偏りによる差別的な出力や、敵対的な入力による望ましくない出力など、特有のリスクが存在します。欧米を中心に開発への規制が強化される中、国内でもAIの信頼性確保への関心が高まっています。
 Robust Intelligenceは、AIのリスクに対応した何百ものアルゴリズムでテストを自動化し、問題を検知します。データサイエンティストなどの属人性が排除され、テストの透明性が確保されます。運用中のAIの挙動においても入力と出力を継続的に検査するため、不正を早期に検出可能です。
 日立ソリューションズは、AIの品質に重要なデータ整備やガイドライン整備など、データガバナンスにおいても豊富な実績を有しています。Robust Intelligenceの診断結果からリスクを的確に把握するとともに、企業の目的に応じて、周辺システムを含めた対策や体制の整備、マニュアル作成などをトータルにサポートします。今後、企業に求められるガバナンス強化に貢献することで、企業経営のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)に貢献していきます。
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■ 背景
 さまざまな業界でDXが加速し、企業活動や生活においてAIサービスの活用が拡大しています。AIには生産性や利便性の向上などのメリットがある一方で、データやAI開発、運用工程の不備などによる予測精度の劣化につながる「品質面のリスク」、学習データの偏りによって差別的な出力につながる「倫理面のリスク」、悪意あるユーザの敵対的入力による望ましくない出力が行われたり、個人情報や機密情報が漏洩する「セキュリティ面のリスク」と、大きく3つのリスクが存在します。これらは、従来のソフトウェア開発におけるリスクとは質的・量的に異なり、新たな対処法が必要となる課題です。
 米国では2023年7月から9月にかけて、ホワイトハウスが大手IT企業合計15社とAIの安全な開発に向けて自主的な取り組みを約束したと発表しました。EUでは2023年6月、AI規制法案が可決され、日本でも総務省・経済産業省から新たなAI事業者ガイドライン案が発表されるなど、世界で規制強化や企業に求める取組指針の検討が進んでいます。企業は今後、AIのリスクを低減し、適切に管理するため、開発・運用するAIへの第三者検証や、安全性を高めるガバナンス体制の構築・整備を進めることが求められます。
 日立ソリューションズはこれまで、AI活用に関する企業の課題を解決するため、データクレンジングや学習データのラベリングの効率化、データの偏りの排除など、予測精度の向上や運用の効率向上を支援してきました。業界横断でAIに関するガバナンスのあり方を議論するAIガバナンス協会に参画し、さまざまな活動に取り組んでいます。このたび、AI活用におけるより高度な開発・運用・ガバナンスを実現するため、AI特有のリスクにいち早く注目した先進的なRobust Intelligenceのプラットフォームを提供することにいたしました。経験豊富なプロフェッショナル人材による質の高いコンサルティングや、先進的なソリューション群とナレッジによるデジタルアクセラレーションで、企業のDX加速を支援します。

■ Robust Intelligenceと日立ソリューションズによる支援の特長
1.AIのリスクに合わせた網羅的なテストを実施し、AIリスクの把握や属人的な開発プロセスを標準化
 Robust Intelligenceに備わった、さまざまなリスクを想定した何百ものテストで、お客さまの開発中または運用中のAIの動作を検証し、AIリスクを診断します。テストは自動化でき、学習データの偏り、差別的な予測が出力されないかといったリスクを効率的に検出します。また、ユーザ(データサイエンティスト)によらず一定以上の水準のテストを一括して実行でき、属人性を排除し透明性を確保します。
2.リスク診断結果を的確に分析し、リスクを排除するために必要なデータ加工や管理を提案
 診断から検出されたリスクを分析し、それぞれ対処が必要かどうか、どう対処するべきかを的確に判断するには、データサイエンスの専門的な知識が必要です。経験豊富な日立ソリューションズのエンジニアが分析結果を丁寧にレポートし、必要なデータ加工や開発、運用工程上の改善について提案、支援します。
3.AIを適切に活用するためのルール策定やガイドライン整備
 日立ソリューションズが実践するAIに関するガバナンスの取り組みを活かし、AIの安全性と適切な利用を確保するために必要となるルール策定やガイドライン整備を支援します。

■ Robust Intelligence, Inc. の Co-Founder 大柴 行人氏からのエンドースメント
 「Robust Intelligenceは、AIのライフサイクル全体を通じて品質面、倫理面、セキュリティ面のリスクを検証し、未然に防ぐAIリスク管理プラットフォームを提供しています。 世界屈指の品質を提供する日立グループの高い技術力と、日本の金融、公共、製造業界との確かな実績を有する日立ソリューションズとの販売代理店契約により、より一層幅広いお客さまにプラットフォームの価値をお届けできることを大変嬉しく思います。AIは次の社会の基盤の中核となる技術です。安全・安心なAI利活用の推進のため、日立ソリューションズと協同してお客さまのAIリスク管理の支援に取り組んでまいります。」

■ 提供価格
 個別見積

■ 販売開始日
 2024年3月14日

■ 「Robust Intelligence」のホームページ
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■ 商品・サービスに関するお問い合わせ先
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