ヤンマーパワーテクノロジー、業務システム横断の文書閲覧を可能に

NO BUDGET

2022-11-16 16:15

 ヤンマーパワーテクノロジーが文書管理システム「活文」を導入した。日立ソリューションズが11月15日に発表した。これにより、ヤンマーパワーテクノロジーは、営業活動から開発、保守までの各工程で作成される約40種類、85万超の文書を一元管理し、部門横断で検索できるようになった。

 活文は文書や帳票、企業間でやりとりされたメッセージなど、企業に蓄積されたビジネスデータの活用を「保存管理」「伝達共有」「価値創出」の3つの力で支援するソリューション。

進捗マトリクスによる文書管理・情報共有イメージ
進捗マトリクスによる文書管理・情報共有イメージ

 ヤンマーパワーテクノロジーでは、活文による文書管理に加えて、工程ごとに異なる業務システムで管理されている文書を、案件と工程のどちらからでも確認できる「進捗マトリクス画面」を開発している。

 これにより、従来は目的の文書の入手のために関連部署に問い合わせるなどして1〜2日かかっていた文書の入手が、瞬時に検索して閲覧できるようになり、グループの事業会社の従業員約2500人が他工程の情報を入手するまでの時間を大幅に短縮できた。さらに、スキャニングによる紙文書の電子化や2次元バーコードを使った仕分け、他システムと連携した文書の自動登録にも対応し、業務効率の大幅な向上につなげている。

 ヤンマーパワーテクノロジーの主力製品であるディーゼルエンジンでは、出荷後も顧客とのやりとりの中で文書の改訂が必要となるケースがあり、そのような改訂作業完了後に文書がシステムに登録されていたため、サービスなどの後続工程では、情報共有の遅れが年単位になってしまうという課題があった。

 また、ディーゼルエンジンなどのパワートレインを取り扱う特機事業部の製品は、寿命が長いものでは20〜30年という長さになるため、文書を長期にわたって保管しておく必要があった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  2. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    失敗しない「脱PPAP」とは?主要ソリューション5つを徹底比較してわかった勘所

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す「生成 AI 」活用によるソフトウェア開発の現状、ツール選定のポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]