■導入背景
自治体DXを推進する足利市は、政府が推奨するクラウド・バイ・デフォルト原則や、災害時の業務継続性を念頭に置いた新たな仕組みづくりを進めています。そんな同市では庁内の情報系システムが更改を迎えることから、ISMAPに対応した総合的なプラットフォームとして、Google Workspaceを軸にクラウドサービスを活用するネットワーク環境の移行を計画しました。
業務基盤の整備においては、αモデルを維持した状態でLGWAN接続系の業務端末からクラウド環境へアクセスする必要があることから、他の自治体で多くの導入実績を持つA10のソリューションが有効だと判断されました。クラウドサービスへのローカルブレイクアウトに関しても、テナント制御が可能であり、証明書発行による接続制限でセキュアな環境を維持するとともに、ドメインの自動追従機能によって運用負荷を軽減することから、A10の統合型ADC+ファイアウォール製品「A10 Thunder CFW」の採用を決定しました。
■導入効果
冗長化されたA10 Thunder CFWをプロキシとして活用することで、LGWAN接続系端末を利用する1500名ほどの職員がGoogle Workspaceへアクセス可能になりました。従来は限定されたアカウントおよびPCでしか利用できなかったチャットやWeb会議、オフィスアプリケーション機能が全職員の端末から利用できるようになり、庁内外のコミュニケーション活性化や、情報共有の円滑化につながっています。
また、今後必要になる他のクラウドサービスに対してもローカルブレイクアウトが可能なことから、LGWAN ASPで提供されるツール以外の選択肢も各部門に提供できるようになりました。現在、検証用に導入しているMicrosoft 365へのローカルブレイクアウトでもA10 Thunder CFWを活用しています。
将来的には、職員のニーズに応じてSaaSを含めたクラウドサービスへ特定通信の幅を広げていくことを検討しているほか、A10 Thunder CFWのロードバランサーとしての役割にも期待を寄せられていることから、A10は引き続き足利市のネットワーク環境を最適化し、行政DXに貢献していきます。
■足利市のネットワーク構成図
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■A10 Thunder CFWについて
A10 Thunder CFWは、企業や自治体のクラウドサービスの活用促進に必要となるさまざまなネットワーク・セキュリティ機能を統合したセキュリティプラットフォームです。通信制御の機能では、クラウドサービスのドメイン名を基に、通信を柔軟かつ正確に振り分け、ネットワークの逼迫にも対応します。また、A10 Thunder CFWは自治体のαモデルのネットワーク環境において、LGWAN接続系の端末からの通信を集約し、Microsoft 365の通信を直接インターネットに振り分けるとともに、インターネット回線の負荷分散も担い、レスポンス低下やアクセス遅延を防ぎます。さらに、不定期に更新されるMicrosoft 365ドメインの自動更新にも対応しているほか、日本語による分かり易いGUIにより運用の負荷軽減にも寄与します。
■A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について
A10 Networks は、オンプレミス、ハイブリッドクラウド、エッジクラウド環境における、セキュリティ、インフラストラクチャの課題を解決するソリューションを提供しています。大手グローバル企業や通信、クラウド、Webサービス事業者まで7000社以上のお客様に導入いただいており、ビジネスに不可欠なアプリケーションやネットワークの安全性、可用性、効率性を高めています。A10ネットワークスは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置き、世界中のお客様にサービスを提供しています。
A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。
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※A10 ロゴ、A10 Networks、A10 Thunderは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。
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