株式会社伊藤園(社長:本庄 大介 本社:東京都渋谷区 以下、伊藤園)は、株式会社カーリット(社長:金子 洋文 本社:東京都中央区 以下、カーリット)および株式会社千代田グラビヤ(社長:佐藤 裕芳 本社:東京都品川区 以下、千代田グラビヤ)と共同で、「お~いお茶」などの茶製品の製造工程で発生する副産物(茶殻・茶葉)をアップサイクル(※1)した「緑茶インク」を業界で初めて開発し、飲料ラベルへの印刷に成功しました。本技術は、7月4日(土)より開幕する将棋タイトル戦「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦」の限定コラボレーションボトルにおいて、ラベル用インクとして第1弾の実用化を行います。
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「緑茶インク」は、2020年より3社の協働で開発を進めてきました。伊藤園が原料となる茶殻等の副産物提供と飲料ラベルとしてのコンセプト設計を行い、カーリットがインクの製造、千代田グラビヤがインクの塗工および印刷技術を担うことで、原料から製品化までの一貫した開発を実現しました。緑色保持技術やオリの抑制技術などの課題を克服し、従来のインクと同等の印刷品質を確保しています。
近年、パッケージ分野においては、フィルム包装印刷の多くが油性グラビア印刷となっており、素材だけでなく印刷領域においても環境配慮への対応が求められています。本取り組みは、「お~いお茶」などの飲料製造時やリーフ製品製造時に発生する副産物(茶殻・茶葉)を印刷インクの原料として有効活用することで、従来の印刷工程に対して新たな環境対応の選択肢を提示するものです。
伊藤園は今後も、“お茶をお客様の身近な製品へ活用する”という「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトのもと、茶殻をアップサイクルした身近な茶配合製品の研究開発に積極的に取組み、本業を通じた環境保全・社会貢献活動の輪をより一層広げてまいります。
(※1)「アップサイクル」とは サステナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法論のひとつで、従来のリサイクル(再循環)と異なり、単なる素材の原料化やその再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを、最終的な目的とするもの
「緑茶インク」の特長(※2)
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1.副産物(茶殻・茶葉)のアップサイクルによる環境負荷低減
「お~いお茶」などの茶製品の製造工程で発生する副産物(茶殻・茶葉)をアップサイクルすることで、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の達成に貢献します。
2.機能性と自然な色味 – 茶由来成分(カテキン・クロロフィル)を含有
緑茶インクは、カテキン(※3)やクロロフィル(※4)を含有し、茶成分由来の自然な色合い(緑色)を実現しています。緑茶インクを塗布した試験片を用いた検証では、24時間後の菌数を抑制する傾向が確認され、抗菌効果が認められました(※5)。
3.飲料ラベルへの実用化
開発した緑茶インクは、2026年7月4日(土)より開幕する将棋タイトル戦「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦」の限定コラボレーションボトルのラベル用インクとして採用され、第一弾の実用化を行います。なお、本コラボレーションボトルは、SNSキャンペーン等を通じて一般のお客様にもプレゼントする企画を準備しています。
(※2)本技術は用途に応じた適用を前提としており、従来インクを完全に代替するものではありません。
(※3)カテキンは、緑茶に多く含まれるポリフェノールの一種であり、抗菌・抗酸化・消臭などの機能を持つ成分です。
(※4)クロロフィル(葉緑素)は、植物に含まれる緑色の天然色素であり、光合成に関わる重要な成分であるとともに、抗菌・消臭などの機能が期待される物質です。
(※5)抗菌効果に関する試験結果
JIS Z 2801:2010に従って、緑茶インク塗工片の抗菌性を調査いたしました。試験片に菌液を滴下・培養させた後、1cm2あたりの生菌数を測定して抗菌活性値を算出いたしました。塗布量:5.5g/㎡(緑茶インクをPETフィルムへ塗布)
<試験結果>緑茶インク塗工片の各菌に対する抗菌活性値 2.0以上
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今後の展開
「伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦」の限定コラボレーションボトルでの実用化を皮切りに、今後は飲料ラベルにとどまらず、カートン資材(段ボール等)の印刷やティーバッグの個包装など、各種印刷資材への展開を検討し、資源循環の領域を拡大してまいります。
ご参考「茶殻リサイクルシステム」について
伊藤園では、「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料の販売拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加しています(2024年度の排出量は約59,000トン)。そうした中、2000年から茶殻などの飲料残渣を工業製品などに有効利用する研究開発を推進しており、畳や建材、樹脂製品、「お~いお茶」のペットボトル用段ボールなど、約100種類の茶殻リサイクル製品を開発しています。
茶殻リサイクルシステムHP: (リンク »)
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