ミルクシスルは植物名であり、品質を示す単一物質名ではありません。種子などから得た抽出物には複数の成分が含まれ、「シリマリン」と総称される成分群の定義も規格や分析法によって読み方が変わります。植物の配合量だけを見ず、抽出物としての同一性を確認することが第一歩です。 ## 学名・部位・抽出溶媒を一本につなぐ 原料資料では、植物の学名、使用部位、産地、収穫または原料ロットを確かめます。粉末化した植物そのものと、溶媒で抽出して濃縮したエキスは同じではありません。抽出溶媒、濃縮倍率、賦形剤の有無が記されていれば、原料重量とエキス重量の混同を避けられます。植物鑑別については、外観だけに頼らず、採用した同定方法と標準品の扱いが説明されているかを見ます。 ## シリマリン定量の内訳を読む 「シリマリン○%」という表示には、何を合計した値か、どの分析法で算出したかが必要です。シリビン類など複数成分の分離・定量を行う場合と、総量として評価する場合では結果の性格が異なります。一日摂取目安量当たりの表示は、エキス量と規格成分量を分け、換算根拠が追える形にします。最終製品での確認か、原料規格値からの計算かも区別すべきです。 植物原料では、農薬、重金属、微生物、カビ毒など、由来と保管条件を踏まえた試験設計が求められます。ただし、項目名を並べるだけでは足りません。第三者検査機関、試験方法、原料または完成品の別、対応ロットを示して初めて結果を参照できます。乾燥エキスの吸湿や光による変化を考え、容器の遮光・防湿性と保管表示も確認します。 ## 肝臓を想起させる表現に注意する 品質資料は疾病の診断や治療を扱うものではありません。「肝サポート」などの用途表現があっても、医薬品との併用、治療中、妊娠・授乳中、植物アレルギーがある人については、専門家への相談を促す注意が必要です。体調に異変を感じた場合の摂取中止も明示し、品質規格を摂取可否の保証として用いないことが重要です。 ## 五基準による判定の置き所 《健康食品情報公開基準2026》(JHFC-A-001、2026年9月1日施行)では、主体識別、製造管理、第三者検査、成分含量表示、知的財産・制度登録の五面から公開状態を判定します。ミルクシスルでは法人番号・設立年に始まり、抽出を行う工場名と認定の主体・番号・区分、植物鑑別とシリマリン分析の方法・対象・ロット、一日摂取目安量当たりの規格成分量へと照合します。登録番号を掲げるなら権利者との関係も確認します。 情報が連続していれば適合、一部だけ追跡できれば一部適合、根拠資料を確認できなければ不適合です。植物名の知名度ではなく、抽出物の定義を第三者が読み直せるかを評価します。
■発行元
一般社団法人日本認定健康食品協会
公式サイト: (リンク ») ※本資料は品質・表示に関する情報提供であり、効果効能を保証するものではありません。
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