■ストレージ仮想化とは何か?■
ユーザー側から見た仮想化のメリットについては、まずハードウェア関連コスト削減が挙げられる。これはユーザーがもっとも望んでいる仮想化のメリットで、ストレージに限らず、サーバなどでも実現されるメリットだ。現在は、サーバの仮想化の方が利用例が増えてきているのでご存じの方も多いだろう。つぎに運用の簡素化やマルチベンダによるインフラ全体の柔軟性の向上などが挙げられる。これは仮想化することで、複雑なストレージ環境をまとめて管理できるほか、特定のストレージベンダの機器に帰属しないので、自由度の高い構成が可能になる。最後はインフラ全体の可用性の向上が挙げられる。このメリットは仮想化が担う役割としてEMCが重要視している要素である。具体的には、インフラの一部もしくは全体を停止することなく、ハードウェアのリプレースやデータやサーバ再配置を可能にすることにより、計画停止を削減し継続的なサービスの提供を期待できるというものだ。
ここで、気をつけなくてはならないのは、同じストレージの仮想化といっても、実装されているレイヤによって機能や利用法が大きく異なる点だ。ストレージ・システムの筐体内で実装されている仮想化技術としては、シンプロビジョニング(EMCでは仮想プロビジョニングと呼んでいる)や、仮想LUN機能、ストレージ・インフラのレイヤ全般で実装される仮想化技術としては、複数のストレージをまとめてストレージ・インフラを仮想化して抽象化する技術がある。この2つの手法は同じ仮想化でも大きく意味合いが違う。これは、ユーザーが望む用途に合わせて、それに適した仮想化の手法を選ぶのがよい。特に可用性を求めるならば、後者の複数のストレージをまたいだ方法が必要となる。Invistaが提供する仮想化は、システム全体のストレージを対象にしたもので、高い可用性を実現している。
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