■サービスレベル向上とコスト削減を実現するSymmetrix VMAX■
現在、ITの目標はサービスレベルを向上しながらコスト削減を行うという、相反する条件を実現していかなければならない。そのためには、時代に適応した新しいアーキテクチャを搭載したストレージが必要になる。Symmetrix VMAXは、新しいハイエンドストレージアーキテクチャを搭載した、次世代ストレージだ。既存のストレージエンジンは、ホストに接続するフロントエンド、ディスクに接続するバックエンド、効率を上げるためにキャッシュに分かれていたが、VMAXは、これらを1つのユニットにまとめたVMAXエンジンを採用した。これにより、ボード数を削減し、高エネルギー効率、高可用性、高パフォーマンスを実現している。
また、VMAXエンジンは段階的に最大8台のエンジンと連携することができるVirtual Matrixアーキテクチャを採用している。これにより、小さく始めて規模に応じてスケールアウトできることも大きな特徴だ。
■高パフォーマンス、高可用性を実現するVMAXエンジン■
では、具体的にVMAXエンジンの内容について説明していこう。基本的にVMAXエンジンは1台に対して2個のダイレクタで構成されている。フロントエンドにはファイバチャネル、FICON、iSCSI、ギガビットEthernetにアクセスできるシステムあたり最大で128のポートを装備している。バックエンドにはフラッシュ、ファイバチャネル、SATAに対応した最大128ポートが装備され、最大2,400ディスク、最大容量2.1PBまでディスクを接続できる。CPUはクアッドコアCPUを4個搭載しており、16コアが標準搭載されている。
内部帯域幅は8エンジンで192GB/sを実現しており、他社製品の約2倍の帯域を実現している。I/O帯域は、8Gb/sファイバチャネルに加えて、業界で初めて8Gb/s FICONに対応した。
VMAXは、基本的にエンジンが収められているシステムベイとストレージベイに別れており、ストレージベイには最大240個のディスクを収めることができる。グローバルメモリは最大512GB、プロセッサコアは最大128個搭載可能だ。他にも、エントリー向け製品としてVMAXSEを用意している。こちらは1台のエンジンのみで拡張することはできないが、VMAXの持つ他の機能はすべて利用でき、最大360個のディスクが搭載できることから、幅広い用途に利用できる。
先ほど説明したとおり、VMAXは1台からはじめて8台までスケールアウトが可能だ。つまり必要に応じて段階的にエンジンやディスクを追加できるのだ。従来のストレージでも台数を追加することは可能だが、個別に購入することから、ディスクごとにワークロードがまちまちになってしまう。これを平準化しようと思うと、サーバ設定を変更したり、業務を停止してデータ移行しなくてはならなかったりと、非常に面倒な作業が必要になる。VMAXの場合はストレージを共通プール化することで、適材適所にデータを配置して、サービスレベルの要求に適応して最適化が可能だ。
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