■仮想化がネットワークに求めるもの■
クラウド型インフラストラクチャには、スモールスタートとスケールアウトの両立やマルチテナント対応、リソースのプール化などの要素が求められる。その基礎となるのは、仮想化技術を上手に使った、シンプルで効率的なインフラストラクチャを構築することだ。ここでは、仮想マシンを中心とするインフラストラクチャの中で、『ネットワーク』に求められる一般的な要件を考えてみたい。
ハードウェアへの投資対効果を高める手段の1つに、仮想マシンの集約率向上がある。I/O帯域幅を従来の1Gbpsから10Gbps中心の環境にシフトすることで、集約された多数の仮想マシンに対し充分なI/O帯域幅を提供できると共に、多数のアダプタに紐づく多数のケーブル管理作業からは解放される。
2つ目に、仮想マシンレベルでのトラフィックやセキュリティなどのネットワークポリシー実装があげられる。VMware VMotionのようなマイグレーション機能をフル活用するには、仮想マシンがどの物理ホスト上にあっても、適切なセキュリティレベルやトラフィックのサービスレベルを動的に維持できる仕組みが必要だ。
3つ目は、仮想環境と物理環境の間で、ネットワークの運用ポリシーや、利用する機能の一貫性を保つことだ。仮想化環境では、仮想スイッチのようなサーバ上に存在するネットワーク機能の管理およびトラブルシューティングを含む技術的な境界線が曖昧になりやすい。従来の物理サーバ環境と同じ方法で、目に見えない仮想マシンのネットワークを物理環境のノウハウそのままに管理できる環境が理想だ。
最後は、仮想マシンがデータセンター内を自由にマイグレーション可能な環境を作るための、レイヤ2(L2)ネットワークの拡張である。複数のLANスイッチで構成される大きなL2ネットワークに必ず付いてまわるスパニングツリープロトコル(STP)の弊害に対処しながら、これを安定して拡張することが、仮想マシンを活用するネットワークとしての主な要件となる。このようなネットワークを構築することで、仮想マシンは最終的には、データセンター内だけではなく、データセンターを越えて(ライブ)マイグレーションを行えるようになる。このような技術はパブリッククラウドおよび一時的に外部のリソースと接続する仮想プライベートクラウドのような環境向けに必要となり、ルータ(レイヤ3の世界)を超えてL2ネットワークを簡単に拡張する、動的な仕組みが必要になる。ネットワークを進化させることで、仮想マシンの自由度を大幅に上げることができ、様々な機能のメリットを最大限に享受できるようになる。
続きはこちらから >> (»リンク)
EMCジャパンのTech Communityサイト (»リンク) では、ストレージや情報管理に関する最新技術を多数紹介しています。
企業ブログ
-
【EMC Tech Communityサイト】事例紹介 Vol.62 | グローバル・カンパニーにおけるパフォーマンスやストレージ使用率の向上とコスト削減を両立させる取り組み
アメリカのオハイオ州Olmstedに本社を置き、アメリカ、カナダ、メキシコ、中央アメ...
2012-10-31

