■ストレージの性能と容量の利用効率を上げるには■
ストレージに対してコストを削減するためには、効率化の実現もしくはストレージの無駄をなくしてストレージを使い切るかが重要だ。IDCのデータによるとコスト削減の中でストレージの占める割合は増えている。つまり、ストレージの効率化は予算縮小の中で大きなテーマになってくるのだ。それを裏付けるデータとして、2009年に調査したストレージの利用率についての調査がある。そこでは2つの数字が導き出されている。1つ目は容量利用率が50%以下のお客様が70%近くいるということだ。これを解決する手法として仮想プロビジョニングなどが用意されている。もう1つは、代表的なアプリケーションが作るもの中で未使用データは40%に達しているということだ。ほかにもファイルサーバの未使用データは41%、財務会計データは30%、人事データは31%ある。このことから、貯めているデータにいつもI/Oが掛かっているわけではないということが分かる。これを改善するために、不活性データは安いストレージに収めることで効率は大幅に改善される。この2つのポイントから、ストレージのスペースを効率よく使っているのか? 不要なものは置いていないか? ということを考えることで利用効率を上げていくことが重要だということがわかる。
ストレージの利用効率を上げるためのテクノロジーとして、まず容量利用率を上げる仮想プロビジョニング機能がある。これは、ストレージ容量をすべてプール化して、サーバに対しては仮想的に割り当てておく。サーバには実際に必要な容量のみを提供することで容量効率を上げることができるというものだ。もうひとつは、データのアクセスに合わせて適材適所にデータを格納するストレージの仮想化と、ストレージシステムの処理そのものを共有化する手法だ。EMCの製品ではFASTがこの機能を実現する。実は、今まではこの2つの機能は一緒に利用することができなかった。EMCが提供する新しいユニファイドストレージでは容量と性能という2つのことを同時に自動化できるということが大きな特徴となっている。しかし、ストレージを共有する際に、必要なサーバに正しくI/O を提供できない可能性もある。そこで、ストレージのCPUパワーなどを適切に管理するためにはQoS機能が必要になる。
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2012-10-31

