■エグゼクティブ・サマリー■
レプリケーションは、長時間のサイト障害からストレージを自動的に保護するために推奨されている方法ですが、関連する帯域幅コストが高いため、特定の利用用途でしか広く導入されていません。大半の企業においては、バックアップデータの複製のために広帯域のネットワークを導入することはコスト的に敷居が非常に高いため、トラックでのテープ搬送という手動の安全でないミスの発生しやすいフォール・バック・アプローチを採択しています。読者の方々がこのような状況である場合は、災害対策の復旧テストを実行してみた結果はどのぐらい信頼できるのだろうかと懸念されているのではないでしょうか。
通常、フル・バックアップは、レプリケーションにおいて最悪のケースと考えられていました。それは、既存のレプリケーション技術は、新たに増加したデータを単純に送信する方式ですので、フル・バックアップの度に同じデータが何度も送信され、非常に大きな帯域幅が必要になるからです。通常のレプリケーション手法では、フル・バックアップ内の新規増加データを効率的に見つけることはできません。
その解決策の1つが、重複除外ストレージです。古いバックアップと新しいバックアップの差を効率的に特定できれば、バックアップ・データのレプリケーションは可能になり、ほとんどのIT組織で、他のコピー方法よりも(ファイル単位などの)リカバリが容易に、より包括的になります。ブロック差分のレプリケーションが実用可能であれば、帯域幅を80%以上節約できます。
EMC Data Domainは、可変長の重複除外と従来のローカル圧縮を動的に組み合わせて使用するため、バックアップ全体をコピーするために使用される帯域幅を99% 以上削減できます。レプリケーション導入のコストの下限をさらに引き下げることで、この効率化テクノロジーのさらなる普及が促進されます。ルイジアナ州のカトリーナ災害後などは典型的な例ですが、多くのお客様がWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)レプリケーションを実現するために重複除外を適用されています。それらのお客様のフィードバックに基づき、Data Domainでは、導入における検討事項として3つの重要な結論を導き出しました。
■概要■
このホワイト・ペーパーでは、EMC Data Domain Replicatorソフトウェアを紹介し、ディザスタ・リカバリの強化のための柔軟性のあるレプリケーション・トポロジーをさまざまな企業環境で提供する方法について説明します。このホワイト・ペーパーを読むと、DD Replicatorが、集中型企業と分散型企業におけるバックアップ、リカバリ、DRの問題をどのように解決するのかをご理解頂くことができます。
これ以降のセクションでは、サイト間重複除外などのDD Replicatorの独自の特長に加えて、リカバリ目的を満たす導入シナリオとベスト・プラクティスについて説明します。
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2012-10-31