Windowsの「共有フォルダ」機能を設定・利用したことのある読者も多いと思うが、ここで取り上げる「NAS(Network Attached Storage)」は、「共有フォルダ」などのファイルシステムをネットワーク経由で提供する専用のストレージである。最近では一般消費者向けにも多数製品がそろっており、より身近な存在になりつつある。Part6でも触れたFCやiSCSIと何が違うのか、NASについて見ていこう。
■ファイル共有ニーズとファイルサーバーの出現■
TCP/IPの普及により、ワークステーションやパソコンをLANに接続することが一般化してくると、互いにデータを共有するニーズが高まった。その中で、米サン・マイクロシステムズが1980年代後半に、UNIXベースのSunOSにNFS(Network File System)という分散(共有)ファイルシステムを実装しリリースした。NFSは、クライアント/サーバー型のアーキテクチャを採用。クライアントからLAN経由で、サーバー上のファイルシステムへ透過的にアクセスすることを可能とした。この頃から、「ファイルサーバー」という概念が始まり、研究機関や企業を先駆者としてファイルサーバーの利用が広まった(図1)。
なお、Windowsの世界では1990年代半ばのWindows NTの普及時期よりSMB(Server Message Block)、CIFS(Common Internet File System)といったファイル共有プロトコル仕様が固まり、ファイルサーバーという利用形態が一般化している。
■NASが必要な理由とは?■
ファイルサーバーのメリットが理解され利用が進むと、多くのIT管理者は以下のような課題に直面するはずである。
・ ディスク増設やOSのパッチ適用などのメインテナンス業務が増える一方で、ユーザーの利用時間が拡大し、ファイルサーバーを計画停止しづらくなってきた
・ ファイルサーバーの容量の拡張性やCPUの能力に限界を感じるようになってきた。
・ データ増加に伴いバックアップが長時間に渡る一方、ユーザーからのファイル単位のリストア要求が増えてきた。
ファイルサーバーは構築の手軽さから、往々にして部署やグループなど小さい規模で構築されがちで、かつ管理者は専任でないケースが多かった。そのため、上記の課題や管理の負担は、他にも業務を抱える各ファイルサーバー管理者にとって切実な問題となった。
NASは1990年代半ばより市場に登場し始め、これらファイルサーバーの課題を解決するさまざまな工夫や機能が実装されている。NASと呼ばれる製品に明確な定義はないが、企業向けの製品については多くが以下のような機能を備えている。
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