サーバー仮想化の導入は、サーバーのハードウエア削減により短期的にはコストの抑制が期待できる。しかし、日々の運用や将来の拡張まで考慮した長期的なコスト削減効果を維持するには、慎重な検討が必要である。その中でも、ストレージの選定は重要な選定要素となる。ここでは、サーバー仮想化環境に有効なストレージのソリューションをいくつか紹介しよう。
■ストレージの最適化がサーバー仮想化成功への近道■
この数年間、サーバー仮想化技術に対する注目度がさらに高まり、分散しているサーバーを仮想化し統合する企業が急増している。
サーバー仮想化による統合のメリットは、ハードウェアコストの削減や保守コストの削減、サーバーリソースの有効活用、運用管理の効率化などが挙げられる。しかし、単にサーバーを仮想化するだけでは、一時的なコスト削減はできても、ITインフラ全体におけるリソースの有効活用や運用管理の効率化は困難である。
それを裏付けるのが、各調査会社やベンダーが行なっているアンケート結果である。どの結果を見てもサーバー仮想化技術を導入したあとに残る課題として、ストレージに関連する内容が上位に挙げられている。その中で特に以下の3つが重大な課題として認識されている。
1. ストレージの性能維持
2. データ容量増加に対する対応
3. バックアップの効率化
これらの内容が課題として挙げられている背景について解説しよう。サーバーの仮想化はストレージの共有環境が必須である。サーバーやストレージが統合されている環境では、ストレージが多くのサーバーに共有される。その結果、ストレージはI/Oの集中により負荷が高まる。したがって、ストレージには高い性能や信頼性が求められることは、容易に想像がつくだろう。
また、仮想されたサーバー(仮想マシン)をホストする物理サーバーのリソース不足が原因で想定時間内にバックアップ処理が終わらず、日中の業務に影響を与えてしまう場合がある。調査結果からも明らかではあるが、サーバー仮想化後にもこのような状況が依然続いているのだ。サーバーだけではなく、増え続けるデータを保存・保護するストレージも最適化して、これらの課題を克服しなければ長期的な仮想化のメリットは享受できないことがおわかりいただけるだろう。
それでは、これらの課題とストレージのソリューションについて順を追って紹介していこう。ここでは、VMwareの製品「vSphere 4」を例に挙げながら解説したい。
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