■Oracleを仮想化する目的■
複数のデータベースインスタンスを仮想マシンとして動かすことで、サーバのコストを削減できるだけではなく、安定性を確保しリソース配分を適切にすることができる。そして、データベースを集めて動かすことでライセンスの集約も実現できる。また、仮想マシンの特徴であるカプセル化の特性により、複数システムの展開や、バックアップが容易にできるようになる。
一方、一般的に負荷が高く、可用性をもとめられるデータベースサーバで重要視されるポイントはIOである。物理環境でも発生していたIOボトルネックによるレスポンスタイムやスループットの悪化は仮想環境でも同様に考慮する必要がある。また、ストレージの障害は最もシステムへのインパクトを大きくする。
バランスよい可用性とパフォーマンスを実現するためには、IO周囲への投資は必須となり、仮想化をすることで削減したコストの一部をIOに関連する部分へ投資することで、物理環境よりもトータルで性能がよく、可用性の高いシステムを構築することができるようになる。
■気になるポイント■
では、実際にOracleデータベースを仮想化する際に、気になるポイントについて具体的に紹介していこう。
□パフォーマンス□
仮想化する際に気になるポイントとして、まずパフォーマンスがある。ESX1台の上に42台のVMを利用した結果では、データベースの負荷をかけても、リニアにパフォーマンスが上がっていることが分かった。また、SPECJBB(javaのテスト)でも負荷をかけても1台のVMの処理能力は下がっていかないことが分かった。このように高パフォーマンスを実現するために、VMware vSphere 4にはさまざまな機能が搭載されている。CPUやメモリの仮想化は、VMwareと関連するパートナー企業の長年の努力により、オーバーヘッドと呼ばれる仮想化をするために必要なCPUサイクルを最小限まで減らすことができ、事実上ほぼゼロに近づいてきている。次に、1台のホストに数十台の仮想マシンが動作している環境では、各種デバイスのリソース配分がとても重要になる。第4世代の仮想化技術を搭載しているVmware vSphere 4の環境では、CPUやメモリのリソース配分は当たり前のように動的に管理され、標準の設定で多くのシステムが最高のパフォーマンスを発揮できる。一方、ネットワークやストレージのようなIOに関しては最新のvSphere 4.1ではStorage IO ContorlやNetwork IO Controlのように、リソース配分をより最適化できる機能を提供している。
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