最後のトピックでは、ストレージの最新技術を取り上げる。重複除外やストレージ階層化などストレージ技術の進歩には目を見張るものがあるが、その中でも今後のストレージ業界で大きな影響を与えると考えられる2つの新しいテクノロジー「フラッシュドライブ」と「スケールアウト型アーキテクチャ」について紹介する。
■「コンシューマ向けSSD」と「企業向けEFD」の違い■
デジタルカメラなどでよく利用されているメモリカードやUSBメモリは、電源を停止してもデータが失われないフラッシュメモリ(不揮発性半導体メモリ)搭載型の記憶メディアである。一方、SSD(Solid State Drive)は、HDDと同じようにサーバーやストレージでも利用できるフラッシュメモリ搭載型の記憶装置だ。
2004年以降、メーカー各社がSSDの発売を開始し、おもにパソコンの用途(コンシューマ市場)で普及している。また、現在はサーバーやストレージ用途など企業向けSSDの普及も始まっているのだが、EMCでは企業向けSSDをEFD(Enterprise Flash Drive)と呼び、コンシューマ向けSSDと区別している。では、その違いについて解説しよう。
図1に示した通り、コンシューマ向けSSDは「Multi Level Cel(l MLC)」というデータの書き換え方式を採用している。この方式は、安価に大容量の製品が製造できる反面、書き込み速度が遅く記憶素子あたりの書き換え可能回数も少ない。なお、書き換え可能回数とは記憶素子に対するデータ記録回数の上限である。この回数が増えると記憶素子の劣化によりデータの保持ができなくなるため、SSDの寿命ともいえる値である。SSD製品のカタログスペックには、各メーカーが保証する書き換え回数が示されていることが多い。
一方、EFDは「Single Level Cel(l SLC)」を採用しており、記憶容量単価は高いが書き込みが高速で、記憶素子あたりの書き換え可能回数も多い。さらに、ウェアレベリング(Wear Levelling)により信頼性の向上を図っている。ウェアレベリングとは、書き換え回数に限界がある記憶素子の寿命を延ばすために、データの記録を特定の記憶素子に集中しないよう分散させる技術である。
このように、EFDは企業のシステム用途に耐えうる信頼性と性能を保持しており、USBメモリやノートPCで利用されているSSDとは大きく異なる。もう少しく理解を深めるために、EFDと企業向け高速HDD(Fibre Channelドライブなど)の違いについて解説しよう。
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