ITの変革には、インフラのコスト削減だけではなく、ビジネスの俊敏性を目標にITインフラを考えていくことが重要だという。
「グローバル企業のCIOにITの課題を聞くと、ほとんどのCIOが『いかにIT投資からビジネス価値を生み出すか』という点を上げる」と話すのは、EMCジャパンでシニアマーケティングプログラムマネジャーを務める若松信康氏だ。
企業は、常に新しいビジネス収益源を探しているが、そのために顧客のニーズを即座に特定し、ニーズにあった新製品やサービスをタイムリーに展開することで競合優位性を高めることを目指している。それらの企業は、そのためのITの役割が今後ますます重要となることを理解しているだけでなく、ビジネスの俊敏性を目標としたITの変革と、そのためのクラウドの活用方法に関する戦略を推進する中で十分なコスト削減効果を得ているという。
これに対して、日本企業に同じことを聞くと「ITインフラのコスト削減が課題」と答える方が多いというが、「ITインフラのコスト削減だけを目指していては、中長期的に十分なコスト削減効果は得られない」と若松氏は語る。
もちろん、ITインフラのコスト削減は重要だ。だが企業のIT投資の4割をアプリケーションの開発・メンテナンスと、それにかかる人件費が占めるという調査結果もある。ある業務システムを小改修したいだけなのに、周辺まで含めた大プロジェクトになってしまい、時間もコストも掛かってしまった――こんな経験を持つIT部門担当者も多いことだろう。
「逆説的ではあるが、ハードウェア、ソフトウェア、設備、通信のコストという従来のITインフラの区分けで考えるのではなく、ビジネス展開にかかる時間やコストの全てを考慮に入れ、市場の変化に対応した新たな収益源(新製品・新サービス)と、そのための新たなビジネスプロセスを展開するためのスピードを向上させる取り組みが重要となる」と若松氏は指摘する。つまり、ITサービスでいかにビジネスプロセスを効率化するかが、カギとなる。そのためには、どのようなアプローチを取るべきだろうか?
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