【EMC Tech Communityサイト】事例紹介 Vol.49 | Data Domainによって、より高速で効率的なIBM i 環境の統合バックアップ基盤を実現

EMCジャパン株式会社

2012-05-09

■テープによる煩雑な運用とドライブやメディアの長期的な入手性が課題に■


クラシエ製薬株式会社は、人々の毎日の暮らしに密着するトイレタリー・コスメティックス、薬品、食品といった幅広い分野を手がけるクラシエ・グループの中で、特に薬品関連の事業を担っている企業である。近年では、人間のからだのトータル・バランスを重視した医療として注目を浴びている漢方薬を中心に、医療用漢方薬から一般用医薬品まで、健康を総合的に守るさまざまな医薬品を自社一貫体制の下で提供している。


同社は、こうした薬品関連事業を支える基幹系システムとして、15年以上前からIBMのエンタープライズ向けコンピュータ(IBM AS/400シリーズの流れをくむコンピュータ・システム)を採用している。クラシエ・グループの本社ビルに2台、2カ所の物流拠点に1台ずつの合計4台を配備し、夜間にはそれぞれのコンピュータに接続されているテープ装置によって業務データの日次バックアップを実施していた。


ここでは、テープ・メディアの入れ替えや外部保管のための手続きに人手がかかることから、バックアップやリストア作業に対する多くの運用工数が課題とされた。また、テープ・メディアの外部保管を専門の業者に委託していた関係から、そのためのコストも大きな負担となっていた。同社 情報システムグループの別納氏は、当時のバックアップ体制について「テープ装置が4台とも完全に統一されていれば運用を改善する余地もまだあったのですが、実際にはコンピュータの導入時期によって、本体に内蔵される単体ドライブだったり、外付けのテープ・オートメーションだったりしました。また、テープ規格もLTOと1/4インチが混在し、コンピュータごとに異なる運用が求められていました」と振り返る。


中長期的には、現在使用しているテープ装置やテープ・メディアが入手できなくなるという問題も浮上していた。同社は、業務データをできる限り長く保管するように心がけているが、そのためにはテープ装置やテープ・メディアも常に新しいものへと切り替えていかなければならない。これに対し、同社 情報システムグループの大塚氏は「当社は、すでに100本を超えるテープ・メディアを保有しており、これらのテープ・メディアを新しい規格のものに変換するだけでも大きな手間がかかります。テープ・メディアの長期保管そのものは容易ですが、それを長期にわたってリストアできる状態に維持し続けるのは並大抵のことではありません」と説明する。


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