Google Cloud のサービスを駆使して
AI コンシェルジュサービスを 2 か月で実現
こうした特徴を備える AI POWERED サービスの実現において、Google Cloud を始めとした各種クラウドサービスが大きな役割を果たしていると飯澤氏は話す。
「中核的な役割を担っているのは DWH サービスの BigQuery です。API や SDK が充実しており、Google Cloud の他のサービスや外部サービスと容易に連携させることができます。同サービスを中心にして、例えば音声をテキスト化する『Speech-to-Text』、チャットボットサービス『Dialogflow』などを組み合わせることで、お客様のデータを活用しながらコールセンター業務の AI 化やチャットボットによる自動応対サービスを素早く実現できるのです」(飯澤氏)

AI POWEREDサービス システムイメージ
実際にある企業は AI POWERED サービスを活用し、ショールームで接客を行うコーディネーターを支援する AI コンシェルジュサービスを短期間で実現したと AI グループの川名一平氏は明かす。

アクセンチュア
ビジネスコンサルティング本部
AIグループの川名一平氏
「コーディネーター様が接客中に携えているタブレット上で AI コンシェルジュアプリが動作しており、顧客との会話の内容に応じて最適な情報をタブレットに表示するレコメンド機能を実装しています。この機能はすべて全て Google Cloud のサービスで構築しており、Speech-to-Text や Dialogflow、機械学習プラットフォーム『Vertex AI』を使って開発を進めました」(川名氏)
Google Cloud のサービスを利用して Elastic Cloud 上に構築したことにより、要件定義からわずか 2 か月間で現場での実証実験が行える状態までスピーディに作り上げることができた。現在、多くの企業が取り組んでいる音声認識や画像認識における AI 活用も、Google Cloud の優れたサービスを使うことによって短期間でアプリケーションを実現し、初めから高いレベルで活用を開始することができる。
「AI 活用に関しては、人が行ってきたことを AI が肩代わりすることによるコスト削減効果ばかりが注目されがちですが、それだけにとどまらず、AI によって初めて可能になるサービスやビジネスを創るお手伝いもしていきたいですね」と話す飯澤氏。そんな“攻めの AI 活用”を指向する企業は、AI POWERED サービスの活用を検討されてはいかがだろうか。