ミニチュアカード

用語の解説

ミニチュアカードとは

(ミニチュアカード)

 インテル、エイ・エム・ディー(AMD)、富士通、シャープといった主要デバイスメーカーのほか、コンパック、ヒューレット・パッカード、コニカ、マイクロソフトなどのPC関連企業13社が標準化した小型メモリカードの規格。

主にインテルが製品化を推進している。

 コンパクトフラッシュカードに似た外観となっているが、接点部分の構造が異なるのが特徴で、コンパクトフラッシュがPCカードと同じような金属ピンのコネクタを採用するのに対し、ミニチュア・カードでは、導電性のゴムを用いた面接点が採用されている。 これは、従来の金属のピンと金属ソケットの構造のコネクタでしばしば見られた、水分やホコリの付着によって起こる接触の悪化を防ぐためである。

 ミニチュア・カードの内部は、フラッシュメモリチップのみで構成される(昇圧/降圧回路は内蔵されるため、3.3Vでも、5Vでも駆動可能)。 また、ミニチュア・カードを装着できるソケット側にも、特別なコントローラチップは搭載されない。 フラッシュメモリへの情報の書き込みや情報の読み出しは、すべてOS側で制御される

 この制御ソフトウェア(デバイスドライバ)は、Flash Translation Layer:FTLと呼ばれ、さまざまな電子機器用に現在も開発されている(詳細は、URL http://developer.intel.

Com/design/flcard/devtools/MINI.HTMを参照)。 なお、制御ソフトウェアの規格により、各機器から扱えるミニチュア・カードの最大容量は64Mbytesまでとなっている。

 現在、米国のIntelからは、2Mbytesおよび4Mbytesの製品が量産出荷されており、8Mbytesのカードも発売(サンプル出荷)されている。 しかしながら国内では、ミニチュア・カードを外部記憶メモリとして採用する周辺機器メーカーがほとんどなく、ミニチュア・カードを国内市場で見かけることは希である。 米国では、ミニチュア・カード用のスロットを装備したデジタルスチルカメラや、キーボード(USBデバイス)が登場しており話題を呼んでいる。 また、PCカードとの互換性を実現するための専用アダプタも用意されている(PCから認識させるには、前出の制御ソフトウェアを組み込む必要がある)。 ちなみにインテルでは、'97年中に32Mbytes版のカードを、'98年には64Mbytes版のカードを開発するとしている。

用語解説出典   powered by. アスキーデジタル用語辞典

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