SLAに応じたバックアップポリシーの策定を
高野勝氏
日本ヒューレット・パッカード
データセンターハイブリッドクラウド事業統括本部
エバンジェリスト
仮想化やクラウドが普及するなか、企業内にはさまざまなシステムが乱立し、運用管理は年々難しくなっている。また、IoTを始めとする新しいビジネスの取り組みも進み、データが肥大化もあらためて大きな課題になってきた。そんななか、あらためて重要になってきたのがバックアップだ。
日本ヒューレット・パッカード データセンターハイブリッドクラウド事業統括本部エバンジェリストの高野勝氏は講演の冒頭、「システムが停止して事業に影響を与えるリスクは増加しています。業務停止が長引けば長引くほど損失は大きくなります。企業の規模を問わず、損害を最小限にする対策が必要です」と、バックアップの重要性が高まっていると指摘した。
災害時に迅速にシステムを復旧することはシステム部門の長年の課題だった。ただ、実際にうまく運用できているケースはじつはそれほど多くない。高野氏は、災害時の事業継続でしばしばおろそかになる点があるとし、「指揮命令系統の明確化」「システムバックアップとリカバリポリシーの策定」を挙げた。