ビジネスの鍵を握る“ビッグデータ”
IT業界だけでなく、さまざまな分野のビジネスにおいて「ビッグデータ」が高い注目を集めている。ビッグデータとは、その名の通り一般的には大容量のデータを指すことに加え、非構造化を含めた多様性、高いリアルタイム性をもったデータのことだ。
ビッグデータという概念は、そもそも急に出現したものではない。これまで「データウェアハウジング」「ビジネス・インテリジェンス」などと呼ばれ、すでに存在していたのだ。現時点で注目された理由としては、データを処理・管理するハードウェア性能の飛躍的な向上、コストの低下により、これまで収集しきれなかった、または廃棄せざるを得なかったデータを資産として保有できるようになったことが挙げられる。また、モバイル機器をはじめとした大量かつ多様にリアルタイムのデータ生成が可能なデータソース拡大など、環境が変化したことで重要性が増したからでもある。
求められていた万能なソリューション
ビッグデータの利用分野としては、ストリーミングをはじめとしたマルチメディア配信、動画情報のコンテンツ・アーカイブといったデータの保管・検索などが考えられる。ここで重要なのは、あらかじめ用途を限定するのではなく、少なくとも「分析」「メディア配信」「コンテンツ管理」など活用分野を広く想定しておくこと。今後、企業は自社のデータ管理テクノロジを考え直し、ビジネスとして有効利用するために最大限の準備を行わなくてはならない。
こうした背景から、今後のビジネスにはビッグデータを管理するテクノロジが必要だ。たとえば既存のサービスでは、並列処理フレームワーク「Hadoop」や、大容量な非構造化データの管理・分析に不可欠の「NoSQL」が挙げられる。しかし、これらは特定のケースに対して有効であるものの、どうしても不向きな用途が存在するため、使い分けや連携が必要となってしまうのが難点だった。
このように、従来は万能に対応できるソリューションが存在せず、余分な作業の発生が避けられなかった。そこで注目したいのは、インターシステムズが提供する高性能アプリケーション開発実行プラットフォーム「Caché」だ。
多次元データベースエンジンが開発環境を一新
Cachéは、多次元データベースエンジンを中心に構成された高性能多目的データベースを含むアプリケーション開発実行プラットフォームだ。データ・ストレージはもちろん、同時実行管理やトランザクション、プロセス管理などに至るまで、複雑なデータベースアプリケーションの構築に必要となるサービス環境がすべて整っている。一般的なリレーショナルデータベースと比べてより現実的で柔軟なデータモデリングが行えるほか、分散型キャッシュプロトコルが非常に高いスケーラビリティを実現してくれるのも特徴といえる。
実際の開発作業においては、効率良くオブジェクト作成が可能なGUIツールを装備。さらに、オブジェクト指向に基づくネイティブなXML、Webサービスのサポート、Java/JDBC/ActiveX/.NET/C++/ODBC/XML/SOAP/Perl/Pythonなどとのシームレスな相互運用性も、開発者にとって魅力的な部分といえるだろう。
これらの圧倒的なパフォーマンスと多彩な機能で、企業の開発環境に改革をもたらしてくれるCaché。今後、さまざまな形でビッグデータの有効活用が不可欠となることからも、この革新的なアプリケーション開発実行プラットフォームの導入を検討してみてはいかがだろうか。