Azure Marketplace日本上陸、その魅力

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2016-04-25 07:30

[PR]今、Microsoft Azureを利用する企業に注目してほしいのが、「Azure Marketplace」の存在だ。Azureユーザーにとって、仮想マシン上でサービスを構築する際に役立つオンラインマーケットプレースである。

今、Microsoft Azureを利用する企業に注目してほしいのが、「Azure Marketplace」の存在だ。Azureユーザーにとって、仮想マシン上でサービスを構築する際に役立つオンラインマーケットプレースであり、ISVにとっては世界中の顧客へのリーチが実現する。2014年11月にMicrosoftがワールドワイドでローンチしたこの新しいマーケットプレースが、2015年末からついに日本でもサービスを開始した。今回はIaaSやPaaSなどのビジネスシーンを大きく変化させるAzure Marketplaceの魅力について、日本マイクロソフトに話を聞いた。

自社ソリューションを世界中にリーチ

 Microsoft Azureを核としたMicrosoftのクラウド戦略は、十分な投資の上で急速に成長してきた。Windowsエコシステムの上で成り立つシームレスな連携は魅力の1つに挙げられるだろう。加えて、同社が注力しているのは、Windowsに限らず、オープンソースを含めたすべてのプラットフォームを視野においたクラウド戦略の推進だ。

 その一環として、2010年にデータを提供するAzure Marketplace Dataセクションを立ち上げ、2011年7月にAzure上に各種サービスやアプリケーションを提供するAzure Marketplace Applicationsセクションを開始。2014年10月には仮想マシンの提供も始まり、順当にサービスを拡充してきた。だが、これらはワールドワイドの施策であり、日本市場での展開は後手に回っていた感は否めない。しかし、2015年12月からは、日本のISV企業からの登録受け付けを開始し、本格的な国内展開が始まった。日本マイクロソフト マーケティング&オペレーション部門 クラウド&エンタープライズビジネス本部 シニアプロダクトマネージャーの青木卓氏は、「日本からの登録により、円建ての課金設定が可能になり、国内のISV系企業による利用や参入のハードルも低くなった」と説明している。

青木卓氏
日本マイクロソフト
マーケティング&オペレーション部門 クラウド&エンタープライズビジネス本部
シニアプロダクト
マネージャー 青木 卓氏

 Microsoft Azureの1機能であるAzure Marketplaceは多彩な可能性を備えているが、Azureユーザーのメリットは、現在は3500以上の開発者向けサービスやアプリケーション、をISVやリセラーを介さず数クリックで導入や展開ことだ。。またWindows Serverだけでなく、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」や「MIRACLE LINUX」などをLinux/OSSを含む600種類以上の仮想マシンが選択でき、これらを各種ISVソリューションと自由に組み合わせて利用できる。

 ISVなどのパートナー企業がAzure Marketplaceを利用するメリットも大きい。自社ソリューションをAzure Marketplaceに登録することで、そのまま世界中のAzureユーザーにリーチできるからだ。気になるのは公開までの所要時間だが、現時点では登録から審査を経て約2週間で公開されるため、迅速なビジネス展開も期待できる。また、有償提供の場合は、購入代金の回収はMicrosoftが行うため、オペレーションコストの削減にもつながる(詳しくは後述)。

 これまでは米国本社から登録しなければならなかったが、国内リリースにより日本から登録できるようになったため、国内ISVにとって大きなビジネスチャンスとなるだろう。日本マイクロソフトも「国内でもエコシステムを広げていきたい」(青木氏)と意気込み、国内パートナー企業との連携を強めていく構えだ。なお、Azure Marketplaceへの参加ポリシーは明確に定められているので、興味をお持ちの方はリンク先をご覧いただきたい。

Marketplaceに掲載されているアプリは60%がLinuxベース

 Azure Marketplaceには多彩なアプリケーションやサービスが登録されているが、特に今回は仮想マシンの展開に注目したい。Microsoft Azureが供える機能を組み合わせてSaaSを開発する場合、スクラッチで1から作ると手間がかかってしまう。だが、ISVやオープンソースのアプリケーションを展開すれば、その時間は大幅に短縮できる。「Azure Marketplaceが開発の橋渡しをする」――とは、日本マイクロソフト デベロッパーエバンジェリズム統括本部 ISVビジネス推進本部 パートナービジネス推進部 部長の陣内裕輔氏の説明だ。

陣内裕輔氏
日本マイクロソフト
デベロッパーエバンジェリズム統括本部
ISVビジネス推進本部
パートナービジネス推進部
部長 陣内 裕輔氏

 オープンソースにも広く門戸を開くAzure Marketplace。RHELや「Asianux Server」(Azure上での稼働に最適化したMIRACLE LINUX)、ウェブアプリケーション構築時に開発環境などをワンパッケージで展開する「Bitnami」などが登録されている。例えば、仮想マシンを展開するだけでBitnamiとコンテンツ管理システムの「Drupal」が使用可能になるなど、その可用性は高い。陣内氏によれば、Azure Marketplaceで提供するソフトウェアの60%はLinuxベースだという。


 2015年11月にはMicrosoftとRed Hatが大規模な提携を発表し、現在は、Azure上のRHEL環境でも、Azure Active Directoryなど各種Microsoft製品との親和性がもたれるようになっている。多くの企業でオープンソースの活用が進む中、AzureがWindowsプラットフォームで閉じてしまっては身動きが取れなくなってしまう。その結果が先の提携であり、ユーザー企業はWindowsプラットフォームでは実現できなかった、オープンソースのソリューションを容易にビジネスに取り込むことが可能になった。

Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その1 Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その1
※クリックすると拡大画像が見られます
Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その2 Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その2
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Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その3 Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その3
※クリックすると拡大画像が見られます
Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その4 Ruby Stack仮想マシンを展開する手順その4
※クリックすると拡大画像が見られます

 上図はRuby StackをAzure Marketplaceから展開する手順をまとめたスライドだが、従来のようにLinuxディストリビューションのイメージをダウンロードして展開するといった手順を省き、改めてハードウェアを用意する必要もない。既にオンプレミスサーバでサービスを展開中の場合、検証環境をクラウド上で作成するといった用途にも使えるだろう。

 このような可能性を秘めたAzure Marketplaceだが、現在のデザインは一覧性に乏しい。そこで日本マイクロソフトは、国内のエコシステムパートナーやソリューションを一堂に集めたデジタルカタログ「[パートナーソリューションデジタルカタログ]」を用意した。各項目からAzure Marketplaceへのリンクが張られているため、ユーザーはAzure管理ポータルからそのままサービスやソリューションを展開できる。同社はデジタルカタログのコンテンツ拡充に努めるという。

 Azure Marketplaceの料金体系は契約形態によって異なる。エンタープライズ契約の場合、有償のソリューションを購入すると3カ月に1回、Azure利用料金とは別に請求書が発行される。クレジットカードでMOSPA(ウェブダイレクト)を利用している場合は、毎月、Azureの利用料金と一緒にISVソリューションの利用料金も請求する仕組みである。請求はMicrosoftが代行することも、ISVパートナーにとってAzure Marketplaceを利用する大きなメリットだ。料金の変更などはISV側から管理ポータル上で随時行えるので、無料キャンペーンといった施策が打ちやすいのも魅力だろう。

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