今回の「バックアップに関する実態調査」は、株式会社ラネクシーが2010年12月13日~2011年1月13日までZDNet Japan(朝日インタラクティブ)上で行ったもので、回答者数は1082名。
現在行っているバックアップ方法についての設問では、既にバックアップ製品を導入済み・導入を検討している企業(回答者数868)のうち、19.1%の企業がフルバックアップのみ、69.2%の企業がフルバックと差分・増分バックを組み合わせていると回答。さらに、7.4%の企業が近年注目されているCDP(継続的データ保護)と回答している。
また、「重要視する機能」に関する設問では、下図のように、ライブバックアップ機能(50.4%)、重複排除(40.1%)、簡単リストア機能(38.1%)となっており、これに、仮想環境でのバックアップ機能27.5%、データ世代管理機能24.4%、CDP(継続的データ保護)23.4%と続く。CDP(継続的データ保護)は、前述のバックアップ方法に関する設問では7.4%だったが、今後は必要とされる機能であると考えている企業が1/4近くにのぼることがわかる。

そのほか、以下の設問に関する興味深い回答が示され、バックアップの現状と今後のあるべき姿が示されている。
- バックアップの頻度(1):フルバックアップの頻度
- バックアップの頻度(2):差分・増分バックアップの頻度
- リカバリポイント(1):障害が発生した場合、過去のいつの時点のデータが復旧できれば、業務に支障をきたさないか
- リカバリポイント(2):リカバリポイントを、現在よりも短く設定しようとする場合、支障になるものは何か
- 導入にあたって重視するポイント:バックアップ/リカバリ製品の導入に際して、機能・性能以外で重視するポイントは何か
今後バックアップ/リカバリー製品の見直しや新規導入を検討する人にとって、参考になる資料となるはずだ。