情報流出を目的とした暴露ウイルスや、電子掲示板群「2ちゃんねる」へ利用者IPと併せて自動で連続書き込みするウイルスなど、一連の「ウィニー」での流通拡散を狙ったウイルスは愉快犯的な傾向が非常に強いと言えます。
ウイルス制作やハッキング行為などの内、金銭的目的ではない「愉快犯的な行為」や「自分の技術力を誇示するための行為」は、世界各国では技術力のある若者によるものが多く報告されておりますが、一連の「ウィニーウイルス」(ウィニーでの流通拡散を狙ったウイルス。ニュイルス:NYRUS…winNY viRUS)も同様の可能性がございます。
特に、今回はウィニーによる情報流出に注目が集まった時期が、ちょうど学生の春休みと重なったために、好奇心からのウィニーの利用人口が急拡大すると同時に、そのユーザーをターゲットにした愉快犯によるウイルス制作も急増した可能性がございます。
アングラなサイトでの配布ファイルに仕込まれるウイルスや、メール添付で不特定多数にばら撒くタイプのウイルスであれば、多くの方は最初から警戒するため、自ら開いて感染する被害は比較的少ないのですが、ウィニーで流通するファイル・プログラムに対しては、報道された流出データや違法に流通するコンテンツなどを見ようとの好奇心から積極的にダウンロードし、積極的に開いてしまうがために、感染する可能性も高くなります。(※)
入手経路が不明瞭なファイル・プログラムが多く流通するウィニーのネットワークに、初心者の方までもが続々と接続し、何のためらいもなく次々とファイルをダウンロードして積極的に開くといった流れはこれまでになかったことです。非常に感染リスクの高い、危険な状態になっております。
また、アイコン偽装した上で長いファイル名にしてexeファイルであることを隠したウイルスについては、その手口が多く報道されており、警戒もされておりますが、DVD-ROMをPCに入れなくてもPCゲームができるパッチと謳った「NO-DVDパッチ」や、シリアルキー生成ツールであると謳った「キージェネレーター」などにウイルスやスパイウェアが仕込まれ、流通しているケースも最近多く報告されています。
「NO-DVDパッチ」や「キージェネレーター」は、その性質上プログラムでありますので、何の警戒もなくそのexeプログラムを開いてしまい、ウイルスに感染してしまう可能性がございます。
弊社は3月より無償提供しているフリーソフト「ウィニーワクチン/ウィニーシールド」に、ファイル交換プログラム「Share」とその専用ウイルスの検出・削除機能を追加致しましたが、新種のウイルスが流通する危険性は常にございます。さらに、「ウィニー」から「Share」に移行してファイル交換すれば安全というものではございません。
ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つのは勿論のこと、入手経路が不明瞭なファイル・プログラムについてはダウンロード及び利用しないよう、引き続きご注意頂けたらと思います。
※自ら開かなくても、Webサイトを閲覧したり、メールを表示しただけでそのセキュリティホールを突いて感染させるタイプのものもございます。ベンダー各社が提供する最新のセキュリティ情報やパッチ情報などを必ずご参照ください。
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