この報道資料は2月2日にフランクフルトで発表されたリリースのご参考訳文です。
2005年2月17日
アイログ株式会社
独コメルツ銀行、次世代型信用格付けシステムにILOG JRulesを採用
ILOG JRulesが格付けプロセスを自動化し、Basel II準拠を支援
フランクフルト発、2005 年 2 月2 日 ― ソフトウェア・コンポーネントの世界的なリーディング・プロバイダであるアイログ社(NASDAQ:ILOG; Euronext:ILO,ISIN:FR0004042364、以下アイログ)は本日、ドイツおよびヨーロッパにおける最大の民間銀行の1つであるCommerzbank AG(本社 フランクフルト、以下コメルツ銀行)が、柔軟で新しい IT アーキテクチャの構築によってBasel II に準拠した格付けアプリケーションを開発および展開していくため、アイログのBRMS*(ビジネス・ルール管理システム)製品ラインの主力製品である ILOG JRules(tm)を採用したと発表しました。Basel IIは、金融機関にとって最も重要な新 BIS(国際決済銀行)規制です。コメルツ銀行は、ILOG JRulesを活用することで、ITスタッフと格付け業務の担当者との連携が促進され、生産性向上につながることを期待しています。
*BRMS(Business Rule Management Systemsビジネス・ルール管理システム):ルール設定・変更・操作、管理を包括的に提供することにより、企業の業務プロセスを効率化するシステム
コメルツ銀行では、2005 年を期限とするBasel II の信用格付けシステムへの遵守命令に対応するだけでなく、同社の顧客獲得戦略の重要な一要素としてこの信用格付けシステムに注力する考えです。同銀行の顧客格付けプロセスは非常に複雑で、そこに含まれる数百種類もの独自で絶えず変化するルールにより、法人ならびに個人顧客の信用価値を決定する仕組みになっています。ILOG JRules ベースのシステムはこの複雑な顧客格付けプロセスを自動化し、同銀行が、ITインフラの大幅な見直しを行うことなく、ビジネスの敏捷性をプロセスに反映し、変化に適応していくことを可能にします。
ILOG JRulesベースの新しい格付けアーキテクチャを実装する以前、コメルツ銀行では多くの統合型および非統合型システムから構成される異機種混在の技術環境を使用していました。既存のこのシステムは、顧客要求やBasel II遵守命令に対して迅速かつ的確に対応する包括的能力を備えていませんでした。コメルツ銀行は、アイログのBRMSを使用して格付けプロセスを自動化し、より柔軟なソフトウェア・アーキテクチャを構築することで、ソフトウェア開発者が格付けアプリケーションを迅速に開発できるよう図ります。さらには、リスク管理の責任を負う格付け業務の担当者自身が、格付けポリシーに影響を与えるビジネス・ルールの維持を行うことができ、新たな業務要求事項への反映を素早く変更できるようにしていきます。
コメルツ銀行のプロジェクト・マネージャー、アンドレアス・ローズ(Andreas Rose)氏は、「当行は、お客様への対応を大きな誇りとしています。ソフトウェア・システムをより柔軟なものへと再設計することで、顧客対応の水準をさらに高めていきます。新たな格付けシステムの要としてILOG JRulesを採用したのは、ILOG JRulesが当行の格付けシステム・アーキテクチャと完全に統合すること、そして卓越したパフォーマンスと、当行が求める使いやすさを兼ね備えていたことが理由です。そして、アイログのサポート担当者の優れた対応力も非常に印象的でした。私たちは心からアイログを信頼しています」と述べています。
コメルツ銀行では、ILOG JRulesを使用することで、新規ポリシー変更をシステムに実装するための時間を約70 %短縮できるものと期待しています。
コメルツ銀行について
1870 年に設立されたコメルツ銀行は、フランクフルトに本社を置き、連結総資産約3,800億ユーロを有しています。同銀行はドイツおよびヨーロッパにおける最大の民間銀行の1つであり、約3万2,000人(うち7,000人は海外)の行員を擁し、約7百万人の顧客にサービスを提供しています。コメルツ銀行(Commerzbank AG)を親銀行とする同グループは、ドイツおよび世界各国にある多数の子銀行から構成されています。
コメルツ銀行(Commerzbank AG)の国内事業には、700を超える支社の国内ネットワークが含まれています。そして、その国際的な活動は、主にヨーロッパを拠点としたものに集中していますが、米国を始めとする主要市場においても事業を維持しています。コメルツ銀行はさらに、世界中の数多くの機関と参画関係および提携関係を結んでいます。
ILOG JRules BRMSについて
「ILOG JRules」BRMSは企業の業務プロセス改善に重要な役割を果たす、企業向けの戦略的なコンポーネント・システムです。企業内で複数の個別のシステムに組み込まれているビジネス・ルールを一元管理できるため、顧客ステータスや製品情報、料金、サービスに関するプロセスを一括管理することで顧客からのシステム変更要求などに迅速に応えることができます。また、どのルールがいつ変更されたのかも簡単に把握でき、記述も自然言語で行われるため、高度なプログラミング技術をもたない一般社員もリアルタイムでルール内容の設定・変更が可能になります。
アイログ社(ILOG(r))について
アイログ社は、お客様がより良い意思決定をより迅速に行うと同時に、変更および複雑度を管理するためのソフトウェアおよびサービスを提供しています。全世界で 2,000 社を超える企業や 400 社を超えるソフトウェア・ベンダが、市場をリードするアイログの BRMS (ビジネス・ルール管理システム)、最適化、視覚化の各コンポーネントの活用によって飛躍的な投資効率を達成し、市場を席巻する製品やサービスを立ち上げ、また、その競争力を強めています。アイログは、BRMS の市場リーダーです。アイログは 1987 年に設立され、全世界に 600 人以上の社員がいます。アイログ株式会社はその日本法人です。詳細については www.ilog.co.jp をご覧ください。
*ILOGは ILOG 社の登録商標です。ILOG JRulesはILOG社の商標です。他の全ての社名および商品名はそれぞれを所有する各社の商標または登録商標です。
以上
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