【背景】
情報漏洩の問題がクローズアップされている現在、企業では情報機器へのアクセスを厳重に管理することが求められています。その対策として生体認証方式の採用や、パソコン自体に情報を持たずサーバで一元管理する「シンクライアント」の導入を検討する企業が増えています。
NTTコムウェアは、Windowsログオン時や各種アプリケーションのID/パスワードによるアクセスを指紋認証で行う「e-UBFエンタープライズ指紋認証ソリューション」を販売しており、サン・マイクロシステムズは、「Sun Rayウルトラシンクライアント」を販売しています。NTTコムウェアは、指紋認証とシンクライアントを組み合わせることにより、企業に、より強固なセキュリティ環境を提供できると考え、「e-UBF for Sun Ray Kit」の販売を開始いたします。
【「e-UBF for Sun Ray Kit」の概要】
「e-UBF for Sun Ray Kit(*1)」は、既に販売開始している「e-UBFエンタープライズ指紋ソリューション」のクライアントとして動作する、指紋を利用した認証システムです。「e-UBF for Sun Ray Kit」は、Windows版と同じ「周波数解析法(*2)」(表面の凹凸断面を数値化して高速確認)を採用しています。この方式は従来の指紋認証製品と異なり、指紋登録ができない方は基本的に存在しません。さらに、指紋画像全体の画像を保存する必要がないため、指紋画像が流出する恐れがありません。また、指紋入力装置には、センサ表面上で指を滑らせて使用する「スイープ型」を採用しているため指紋の痕跡を残さず、利用者の心理的な抵抗感も軽減されます。「Sun Rayウルトラシンクライント」で使用するICカードと併用することにより、より高いセキュリティと利便性を提供することができます。
(*1) 「e-UBF for Sun Ray Kit」は、サン・マイクロシステムズと株式会社ディー・ディー・エス(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:三吉野 健滋)の技術協力を得て、株式会社インフォファーム(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役社長:辻 博文)とNTTコムウェアが共同開発した製品です。販売元は、NTTコムウェアとなります。
(*2) 周波数解析を用いた指紋認証アルゴリズムは、名古屋工業大学大学院 梅崎太造教授が考案し、株式会社ディー・ディー・エスと共同開発したものです。
【「Sun Rayウルトラシンクライアント」の機能概要】
「Sun Rayウルトラシンクライアント」は、汎用OSが搭載されていません。端末側にはネットワーク経由による通信処理と、受け取った画像を描画する機能のみが搭載されています。一般的なパソコンは、ウィルス対策ソフトウェアをクライアント端末にインストールしたり、OSのアップデートをする必要があります。シンクライアント製品でも汎用OSを利用したモデルでは、組込形式で搭載されたプログラムをサーバ側から専用のツールを使って保守・更新する必要があります。「Sun Rayウルトラシンクライアント」は、アプリケーションのバージョン管理や機能拡張を含めた端末管理が一切不要なシンクライアントです。
【今後の展開】
指紋認証は、指の特徴を利用して本人認証を行うため、忘失や盗難などのリスクが低く、安全性の高い認証方式です。また、シンクライアントはセキュリティ強化やTCO削減の効果が注目されており、導入を検討する企業や学校・官公庁が増えています。NTTコムウェアは、このようなニーズに対応するため、指紋認証とシンクライアントを組み合わせ、より強固なセキュリティ環境を実現する「e-UBF for Sun RayKit」を提供します。
【お知らせ】
2006年6月7日(水)から6月9日(金)まで、千葉・幕張メッセで開催される「INTEROP TOKYO 2006」のサン・マイクロシステムズのブースにおいて、「Sun Rayウルトラシンクライアント」と「e-UBFエンタープライズ指紋認証ソリューション」を組み合わせた新製品のデモと展示を行います。
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