-ERPは「SMILEαシリーズ(ieを含む)」がシェア・評価共にトップ、だが上位4社はダンゴ状態-
ERPパッケージシェアは、大塚商会の「SMILEαシリーズ」が4年連続シェアトップで10.3%。2位
がオービックの「OBIC7」9.8%、3位がOBCの「奉行新ERP」で9.7%、4位が富士通の「GLOVIA-C
(smart含む)」9.3%となっている(「オーダーシステム(手組みシステム)」は除く)。上位4社はシェ
ア1ポイントの中で横並びの状況だ。
ERPパッケージの評価(満足度―加重平均値・満足度5段階評価)については、最も高い評価を得ているの
が大塚商会の「SMILEαシリーズ」75.2、エス・エス・ジェイの「SuperStream」の73.7、次いでOBC
の「奉行新ERP」73.2、オービックの「OBIC7」は71.5と7割以上の高い評価を得ている。富士通の
「GLOVIA-C(smart含む)」は前年に比較すると3ポイント近く評価を上げて68.7となっている。総
じて年商の低い企業向けのERPパッケージ製品の満足度が高い結果になった。
ERPパッケージの利用率シェアは、中堅・中小企業に満遍なく強い大塚商会、オービック、OBC、富士
通の4社に強みが見える。特に大塚商会はシェア、評価ともにトップを維持している。ただし実際には抜
きん出たベンダ製品がないのが特徴でもあり、上位4社によるトップシェア争いは熾烈だ。この傾向はベ
ンダの年間出荷シェアの結果ともシンクロしている。
[ERPパッケージ利用シェア(50億円未満企業)]
-大塚商会とOBCの2強になりつつある。追随できるのはどのベンダか?-
年商別に見ると、50億円未満(有効回答数:260件)では、大塚商会の「SMILEαシリーズ」が18.8%
でトップだ。ついで2位がOBCの「奉行新ERP」で16.5%だ。大塚商会、OBCの上位2社が3位以下
ベンダを離している。3位が日本オラクルの「Oracle EBS」で8.8%、「OBIC7」が7.7%で続く。
特に大塚商会は04年の利用実態調査から4年連続でシェア1位をキープしている。ただしOBCも着
実に50億円未満の年商帯ではシェアを上げてきている。今後もこの2社の激しいトップシェア争いにな
ることは確実だ。また富士通、NECが得意のチャネル販売力を生かしてこの年商帯でどこまでシェアを高
めるかが今後の見所だ。特にNECは昨年からのERP市場への本腰を入れての再参戦でどこまで上位に食
い込めるかが注目される。
[ERPパッケージ利用シェア(50億円以上企業)]
-「GLOVIA-C(smart含む)」がトップも、“超混戦市場”の中堅企業市場-
いわゆる中堅企業といわれる50億円以上の企業では(有効回答数:477件)、トップが富士通の
「GLOVIA-C(smart含む)」12.2%、2位がオービックの「OBIC7」の10.7%、3位がエス・エス・ジ
ェイの「SuperStream」で9.2%、4位がSAPジャパンの「R/3、mySAP」の8.0%、5位が日本オラ
クルの「Oracle EBS」6.7%。50億円未満でトップの大塚商会は6位の5.9%となっている。
50億円以上の企業では、まさに大混戦の市場となっており、抜きん出てシェアが高いベンダはなく、
上位5社であればどのベンダでもトップ入りの可能性がある。この年商帯にはベンダが注力しているため、
ベンダの「ひしめき市場」が今後も続くことは間違いないところだ。SAPやオラクル、エス・エス・ジェ
イなどのベンダにも十分にチャンスはある。マイクロソフトは来年度以降にどの程度利用シェアに出現す
るかが注目される。
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