これにより、日商エレはBPM導入を推進するうえで必須の要件となっているSOAへの対応や、企業内外に存在する様々なアプリケーション/データ連携を必要とする統合案件において、“ESB(エンタープライズ・サービス・バス)”を業界で初めて製品化したSonic ESBを組み合せた提案をすることで、ビジネス変化の要求に俊敏に応えるBPMソリューションの提供と、BPM適用の拡大を期待することができます。
従来、BPMの導入を検討する場合には、それをシステム基盤として下支えする従来のEAI(企業アプリケーション統合)製品やデータ統合ツールの導入リスクと高価格が障壁となっていました。両社の協業を通じ、ユーザやシステムプロバイダは、標準技術をベースとする低コストで導入リスクの低い統合プラットフォームとしてESBを選択することが可能になります。例えば、比較的小規模なBPMの導入から、他アプリケーションやシステムとの連携が必須となる全社規模の展開に向け、ESBをベースに段階的に拡張することが容易になります。
一方ソニックは、ESBによる統合基盤の構築とともに要求が増えている内部統制における文書化、ビジネス・パフォーマンスの向上、ビジネス・プロセスの最適化、そしてドキュメントワークフローなどの幅広いBPMへのニーズに対して、オープンで包括的な機能を備えたSavvion BusinessManagerとGlobal360 Enterprise BPM SuiteをESB とのベストな組み合わせのひとつとして推奨、提案することが可能になります。
両社協業の最初の取組みとして、本年10月に新規オープン予定の日商エレの「技術検証・BPOセンター(総面積約5,100㎡)」に、BPMとSOA(Sonic ESB)を導入してBPOサービスの新たなシステム基盤を構築し、サービス事業の強化と新サービスの提供を開始します。具体的には、BPM/SOA基盤を活用した大手企業向けのフルアウトソーシングサービスと日商エレが提供するERP、BPM、CRM、文書管理、データ入力など、各種ソフトウェア製品のSaaS/ASPサービスを年内に開始する予定です。
また、今回の協業の一環として、来る6月27日に日商エレが主催する「継続的最適化を支えるBPMソリューションセミナー」においてソニックが協賛します。当セミナーでは経営手法としても注目度の高まるBPMにフォーカスし、ITを利用した継続的な業務プロセスの改善とビジネスの最適化を実現するソリューションを紹介します。
用語解説
■「Savvion BusinessManager」と「Global 360 Enterprise BPM Suite」について
日商エレは米国Savvion社と国内の販売代理店契約を締結し、BPMスイート「Savvion BusinessManager」の販売を2007年10月より開始しています。Savvion BusinessManagerは、BPMに必要となる各種のソフトウェアを1つにまとめたBPMスイート製品であり、ビジネス・プロセスを可視化し、改善するためのモデリング・シミュレーションツール、ワークフローベースのWebアプリケーションおよび業務ルール、業務フローの設計・開発ツール、ビジネス・プロセスを実行するプロセス・エンジン、ビジネス・プロセスを監視するモニタリング・分析ツールなどをオールインワンで提供します。
また、米国Global 360社「Global 360 Enterprise BPM Suite」は、ドキュメントワークフロー製品から、業務プロセスをPDCA管理し、継続的最適化をサポートするBPMツールとしてグレードアップした製品です。業務プロセスの迅速化から業務効率化、業務監視・管理、業務標準化、顧客サービス向上、事務処理ミス防止、文書管理の厳格化などの最適化を実現するとともにお客様の業務の継続的改善をサポートします。
■エンタープライズ・サービス・バス(ESB)について
SOAは、業務処理の変化をシステムの変更に素早く反映させることができる、柔軟かつ俊敏なシステム開発手法であり、SOAを実現するために注目されるのがESBと呼ばれる技術です。このESBを実装したソニックの統合ミドルウェア「Sonic ESB」は、WebサービスとJava、XMLなどの標準技術を採用し、分散ネットワーク環境下で高スループットと拡張性、連続可用性を提供するメッセージング機能などを備えています。また、他社のESB製品のように高価なアプリケーションサーバを必要とせず、経済性に優れたビジネス・プロセス連携のためのシステム基盤となります。
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