新しいApama Capital Markets Foundationは、構成変更が容易なブロック形式で構築されており、次のような機能を搭載しています。
1. 新しいマーケットデータキテクチャーにより、クロスアセット取引に必要なマーケットデータの処理性能と柔軟性が向上します。このアーキテクチャーでは、数十万規模のマーケットデータを秒単位で更新できるApama並列イベント処理エンジン(特許取得済み)を最適な形で利用することができます。アダプターがデータを受信してから情報がアプリケーションに提供されるまでのエンドツーエンドにおいて、ミリ秒以下のレイテンシーを維持しつつ、マーケットデータを有効なデータとしてアプリケーションへ取り込むことが可能になります。
2. 新しい取引の種類や特性をネイティブでサポートし、アプリケーションの機能を充実することにより、クオンツトレーディングアプリケーションの開発者の利便性を向上します。開発者は、Apama Capital Markets Foundationを使用することで、異なる価格情報およびデータ入力を処理し、現在レート(BBO、Market-By-Price、Market-By-Order、RFQ、Tradesを含む)の交換、そして、それらを金融トレーダーが使用するアプリケーションに合わせて単一のカスタマイズ可能な形式に変換できるようになります。
3. 分析機能が拡張され、サードパーティの分析ソリューションやプラグインツール(Quantlib、Matlabなど)と統合することもできます。
4. Apama Capital Markets Foundationの基本コンポーネントであるリスク・ファイアウォールにより、トレーディングアプリケーションおよびリスク管理アプリケーションで、プレトレード・リスク管理をリアルタイムに行えるようになります。リスク・ファイアウォールには、企業のマーケットリスク許容度を超える取引や電子取引注文の誤入力(いわゆる「ファットフィンガー」トレード)などを阻止する機能が含まれます。このような機能は、今日の動きの激しい市場において取引を効率的に行う上で不可欠で、特に高頻度取引を補完するものとして有効であり、また、スポンサーアクセス対してもプレトレード・リスク管理機能を提供することができます。
5. フルマッチングエンジンが実装されることで、交換シミュレーターが改善され、次の機能を提供します。
■ トレーディングストラテジーの実装前に、事前バックテストを効率的に実施可能
■ 内部流動性プールが作成可能
6. 新しいレイテンシー計測機能により、開発者は、トレーディングストラテジーのアプリケーションコードにある各ステップ間のレイテンシーを計測できるようになります。その結果、作成しているストラテジーにおける機会の最適化を特定でき、トレーダーのアプリケーションの性能向上を支援できるようになります。
7. 新しいサンプルコードと入門用トレーディングストラテジーを提供します。
Apama Capital Markets Foundationは、その名前が示すように、アルゴリズム取引、市場監視/取引監視、FX取引、eCommerceなどを含む、ソリューション・アクセラレーター(プレビルドのカスタマイズ可能なソリューション)の基盤となります。
プログレス社の最高技術責任者(CTO)であり、Apamaの共同創立者であるDr. John Batesは次のように述べています。「新しいバージョンのApama Capital Markets Foundationを使用すれば、金融トレーダーとITサポート担当の両者が、これまで考えられなかったほど簡単に、トレーディングアプリケーションとストラテジーを作成し、カスタマイズし、最適化することができます」。
プログレス社のApama複合イベント処理プラットフォームは、高速の資本市場向けアプリケーションにおける優れたソリューションで、低レイテンシー取引、リスク、およびコンプライアンスに対応する高機能なマルチアセットアプリケーションを構築することができます。国際的な銀行(JPモルガン、ドイツ銀行、ING、中国銀行他)、規制当局(英国金融サービス機構(FSA))、汎欧州株式取引のためのプラットフォームであるターコイズ(Turquoise)などによって使用されています。
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