日本プログレスは5月12日、ESB製品の最新版となる「Progress Sonic Enterprise Service Bus(ESB)8.0」の提供を開始したことを発表した。Progress Sonic ESBは金融業や製造業の基幹統合などで実績があるという。
最新版のProgress Sonic ESB 8.0では、ソフトウェアアーキテクチャの「REST(Representation State Transfer)」をインテグレーションでサポートしている。現在、RESTを活用した“RESTful Webサービス”は、ポータルやマッシュアップ、モバイル端末などあらゆるウェブベースのアプリケーションとの容易な統合が可能となり、軽装実装を求める企業にとって重要な設計指針となりつつあるといわれる。
今回の8.0では、従来のWebサービスの高性能化とその開発の簡素化、デフォルトのプログラミングモデルとして「POJO(Plain Old Java Objects)」を促進するなど、オープンな技術をベースにしたプログラミングモデルに向けた取り組みが強化されている。こうしたオープンな開発モデルで、ユーザー企業は特定ベンダーの製品に縛られることなく、広範な開発環境を利用でき、開発者のトレーニング期間を最小限に抑えて、生産性の向上を期待できるとしている。
また今回の最新版では、マルチサイトでの大量のトランザクション処理環境、容易な実装のサポートを強化するために、Progress Sonic ESBの基盤となる独自技術の「CAA(Continuous Availability Architecture)」を強化している。分散された環境下でも、1カ所からゼロダウンタイムアップグレードやパッチ適用ができるようになっている。業界で最も高度な耐障害性、継続的可用性を提供して、複雑な分散環境でも24時間7日稼働に不可欠とされる計画的ダウンタイムが不要になるとしている。