ソニック ソフトウェアは4月13日、ITとビジネスの両面から特定のプロセスがどのように実行されているかを迅速に把握できるSOA(サービス指向アーキテクチャ)対応管理プラットフォームの最新版「Actional(アクショナル)6.0」を発表した。
Actional 6.0では、ビジネスプロセスの観点からSOAを可視性し、管理できる「ビジネスプロセス可視化(BPV)」機能や「自動的な実行時ガバナンス」機能など、さまざまなSOA管理技術がサポートされている。
新たに搭載されたビジネスプロセス可視化(BPV)機能では、特許技術である「ビジネス・フロー・マップ」を使用することで、トランザクションからサービス間のあらゆる依存性や関係、それをサポートするITインフラストラクチャを検出し、グラフィカルに表示することが可能。ビジネスプロセスにおいて正常に終了しなかったトランザクションの数や、サービスの可用性などの運用上の評価指標にも容易にアクセスすることができる。
各種サービスや運用レベルに至るビジネスプロセス関連の情報は、ポイント・アンド・クリックにより、リアルタイムに取得することが可能。この新機能により、たとえば、出荷台数、発注から利益を得るまでの時間、平均発注規模など、重要なビジネス指標となるレポートを、ダッシュボード機能によりビジネスプロセスに基づいて実現できる。
また、自動的な実行時ガバナンス機能では、SOA配備における運用上およびセキュリティ上の基本的なリスクをもたらす可能性のある不正なサービスおよびプロセスの問題を解決することが可能。不正なサービスや変更による依存性は自動的に検出され、適用可能なビジネス、テクノロジおよびセキュリティポリシーを自動的に実行できる。
不正なサービスやプロセスに対し、定義されているポリシーを動的に適用することで、ビジネス環境における不正なサービスやプロセスに関わるリスクを大幅に低減することが可能になる。
さらにActional 6.0では、Systinet 2などのUDDI v.3サービスレジストリをサポートするほか、SOAネットワークの脆弱性を根本的に改善しセキュリティを強化する「Trust Zones」の提供やAjaxによるユーザーインターフェースの強化、WS-Policy、WS-SecurityPolicy、WS-MetaDataExchange、WS-ReliableMessagingなどのWebサービス標準のサポートなども強化されている。
プラットフォームとしては、SAP NetweaverやCisco AON、Sonic ESBの監視をサポートするほか、カスタムスタックおよびアプリケーションの監視ポイントを開発するためのSDKも提供される。