PTC(R) CoCreate(R)が特殊機械分野での躍進を発表

世界の特殊機械メーカーが製品設計および市場投入時間短縮を推進すべくエクスプリシットモデリング手法を採用

PTCジャパン株式会社

2008-12-17 12:00

【2008年12月17日】PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PMTC、社長兼CEO:リチャード・ハリソン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、社長:井上 公夫)は、2008年度にCoCreate製品の売上げが特殊機械の分野で大きく拡大したとの米PTCの発表を明らかにしました。CoCreateは簡単かつ柔軟な製品設計を可能にするエクスプリシット3次元CADモデリングならびにデータ管理を行うソフトウェアです。2008年度に多くの特殊機械メーカーが設計要件を満たすためにCoCreateを標準採用し、また多くのCoCreateユーザー企業がライセンスサポートの契約を復活させており、2008年度におけるPTC製品の好調な販売実績に大きく貢献しています。
米国カリフォルニア州に本社を置くAmerican Wave Machines社(以下、AWM)は、CoCreateのエクスプリシットモデリング・ソフトウェアを標準採用している企業ですが、同社では実際の海洋サーフィンを再現する人工造波技術を開発しています。AWMが開発した「SurfStream(TM)」はサーフィンが可能な世界初の造波プールで、ウォーターパーク業界にとって画期的な技術です。CoCreate Modeling(TM)を活用することで、設計者は、ホテル、リゾート、ウォーターパーク、スポーツ施設等の様々な条件に適合するようSurfStreamのモデルを迅速かつ簡単に変更でき柔軟性が得られます。AWMではCoCreate Modelingを利用し、コストのかかる試作製造から3次元環境でのバーチャル試作に移行しており、納期の大幅短縮と営業プレゼンテーションの有効性アップを実現しています。AWMの創設者であり社長兼CEOのブルース・マクファーランド(Bruce McFarland)氏は「我々の製品は独自性の高い特殊な製品であるため、様々なデザインを繰り返し検討する必要があります。CoCreateのエクスプリシットモデリング手法を利用することで、設計データを簡単に修正することが可能となり、図面の再発行までを数時間というレベルで実施することができるのです。CoCreateは設計から製造までの時間を短縮し、開発サイクルを長引かせることなく頻繁な変更にも対応できます」と述べています。


長野県に本社を置くチノンテック株式会社(以下、チノンテック)は、大手光学機器メーカー向けの光学ユニットを設計・製造しています。チノンテックでは競争力強化、納期短縮、コスト削減を実現するため、茅野工場精機製造部にCoCreate Model Manager(TM)を導入し、製品開発プロセスの効率化を実現しました。またCoCreate Model ManagerによってCoCreateモデルを管理することで、簡単に既存データの検索と再利用を行い、確実に最新版のモデルを利用できる環境を整えました。


チノンテックでは既にCoCreate製品の利用を拡大し、全社展開も計画しています。これが実現されると、すべての開発拠点のモデルデータを一元管理し、データの共有が推進され、データの再利用を大幅に拡大することが可能となり生産性の拡大につながります。チノンテックのユニット事業本部技術部部長である柴篤志氏は「CoCreate Model Managerの導入により、設計者は他のチームメンバーの業務に影響を及ぼす可能性のある設計変更を常に把握することができます。また既存の部品や設計データを新規プロジェクトに再活用することでコストを低減しつつ、納期短縮、品質向上を実現できます」と述べています。


ドイツのViernauに本社を置くPaatz Viernau社(以下、Paatz)は最新の工場設備を駆使し、多軸ドリルヘッド、車両モーター用部品、特殊機械用部品等を生産しています。同社ではPTCのCoCreateを導入し、設計におけるスピードと柔軟性を顧客に提供しています。PaatzのCAD管理者であるアキム・ペター(Achim Petter)氏は「PTCのCoCreate製品は我々の成功に不可欠なツールです。当社の業務はすべてが特殊であり、事前に計画を立てることができません。最後の最後まで設計が変更されるのが通常のことです」と述べています。CoCreateのエクスプリシットモデリング手法を利用することで、開発プロセスのいかなる段階においても、設計変更に素早く柔軟に対応できます。


PaatzではCoCreate Model Managerで3次元データを管理しています。カスタムプロジェクトには多くのチームメンバーが関わり、効率的な組織や設計データの管理が非常に重要となっています。CoCreate Model Managerはバージョン管理、部分負荷、モデル比較などの高度な機能を提供します。モデルに施した変更やそのステータスをリアルタイムに自動通知することで、多くの設計者が並行して作業することが可能になり、旧版モデルで作業をしてしまうという危険性を排除します。ペター氏は「CoCreateを使うことで、スピードが重視される設計作業に迅速かつ効率的に対応できます。CoCreate Modelingのエクスプリシットモデリングを使わない作業は考えられませんし、CoCreate Model Managerを使用しないチームでのカスタム製品の開発も想像すらできません。エクスプリシットモデリングはまさに我々のプロジェクトが必要としていた設計手法です」と述べています。


PTCのCoCreateプロダクト・マネジメントのディレクターであるマーティン・ニュームーラー(Martin Neumuller)は「短いサイクルでの設計や特殊な製品の設計を素早く実施することを求められている企業が成功するためには、突発的な変更への対応力や設計検討の反復作業のスピードが非常に重要です。CoCreateは設計プロセスを効率化し、設計部門間のコラボレーションを強化する機能を提供します。効率化を図ることで納期短縮や競争優位性の強化が実現できます」と述べています。



PTCについて
米国マサチューセッツ州に本社を置くPTC(Nasdaq: PMTC)は、製品ライフサイクル管理(PLM)、コンテンツ管理、エンタープライズ・パブリッシングの各ソフトウェア・ソリューションを世界50,000社以上の企業に提供しており、その中には製造、出版、サービス、官公庁そしてライフサイエンスなどの産業分野の革新的な企業が含まれます。PTCの株式はNASDAQ市場に公開されており、S&P Midcap 400とRussell 2000の両指標に含まれています。


PTCジャパンについて
米PTCの日本法人(本社:東京都新宿区、社長:井上 公夫)。PLMソリューション製品群「Windchill」、コラボレーション環境に対応した機械系高機能3次元CAD/CAM/CAE「Pro/ENGINEER」、エクスプリシットモデリング/データ管理ソフトウェア「CoCreate」、エンタープライズ・パブリッシング・ソリューション「Arbortext」、技術計算/ドキュメント化支援ソフトウェア「Mathcad」、データ・ビジュアライゼーション・ソフトウェア「ProductView」を販売、併せて製品開発業務プロセス改革コンサルティング、製品教育サービスを提供。1992年3月設立。国内5事業拠点。
Webサイト: (リンク »)



* PTCの社名、ロゴマークおよびCoCreate、CoCreate Modeling、CoCreate Model Manager、Windchill、Pro/ENGINEER、Arbortext、Mathcad、ProductViewなどすべてのPTC製品の名称およびロゴマークは、PTC(米国および他国の子会社を含む)の商標または登録商標です。
その他、記載している会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。



以上
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