原価企画を効率的に行ない、原価算定結果の精度を向上するためには、「各部門や個人に散在している原価情報の集約」と「算出式の標準化」が重要となります。しかし、これまでの原価企画活動では、表計算ソフト等を駆使しながら属人的な運用を行っているケースが大半でした。また、既存の原価企画と名付けられたパッケージでは、標準原価の設定機能や、設計時点の材料費・加工費の積上げ等の、部門毎に閉じた限定的機能のみ提供されてきました。
CostProducerは、「データ共有およびデータ精度の向上」「コストシミュレーション」「過去データや知見の活用」等を通じて、皆様の原価企画活動を強力に支援します。
CostProducerは、量産型もしくは受注設計生産型の製造業における、企画・引合・受注から設計・量産準備・試作を経て量産・打ち切りに至る原価設定・低減活動(原価の造り込みの活動)を「原価企画」と捉え、これを支援する以下の各種機能を提供します。
(1) 原価企画活動履歴管理
製品毎の原価低減活動の進捗状況をリアルタイムに把握できます。また、改善履歴・結果を、部門毎、活動単位(デザインレビュー)毎に参照できます。
(2) 目標原価設定
製品の目標原価を、市場価格や利益試算結果を元に設定します。また、目標原価を達成するための原価改善目標を、機能ユニット毎、工程毎、費目毎に設定できます。
(3) コストシミュレーション
製品を構成する部品構成を登録し、材料費、加工費、間接費を、各種コストテーブルと計算式を元にシミュレーションすることができます。例えば、ある部品を内製した場合と外注した場合の原価や設備稼働率の違いを迅速に比較検討することができます。またその際、実際原価データベースからの参照(最新購買単価の適用)、類似部品の検索、類似製品からの部品構成流用などの機能を活用することができます。
(4) 利益計画・売価シミュレーション
生産量や販売価格と実力原価(その時点での見積り原価)から、利益計画や売価のシミュレーションを行うことができます。
(5) 基礎情報メンテナンス
材料単価、労務費単価等のコストテーブルや、作業標準時間等の基礎情報を登録・変更することができます。
これらの機能提供にあたっては、原価企画の実行体制・手順や、取り扱いデータ種別・粒度が企業毎に異なるため、パッケージ化は難しい領域と云われてきました。CostProducerではコストテーブルや計算式をデータベース化し、最大公約数部分をベーステンプレートとして位置付け、お客様固有仕様はカスタマイズもしくはアドオンでの開発を前提とすることにより、この問題を解決しました。ベーステンプレートとしてのCostProducerを活用することにより、短期間でお客様にベストマッチでオンリーワンのシステムを構築することができます。日立ソフトでは、原価企画システム構築の企画構想のフェーズから、開発・運用まで、一貫した体制で支援します。
なお、日立ソフトは、株式会社図研(本社:横浜市都筑区、代表取締役社長:金子 真人、以下、図研)と、CostProducerの販売・技術協力を進めていくことに合意しました。図研のPLM(Product Life cycle Management)製品とCostProducerを連携させることにより、企画・構想設計段階からの正確で迅速な原価見積りや原価造り込みといった顧客ニーズを満たし、製品開発の全体最適化に寄与することを目指しています。
今回の発表に際し、図研より以下のエンドースメントをいただいています。
「日立ソフトエンジニアリング株式会社とのCostProducerの販売・技術協力は、図研のPLMソリューションにとって大変大きな付加価値となります。同社との協業により、お互いの顧客に対し、より良い提案ができることを確信しております。」
株式会社図研 営業本部 PLM営業部 部長 大沢岳夫
<価格> (税込み)
CostProducerサイトライセンス(Web/APサーバ:2サーバ迄) 3,150,000円
適用サポート、カスタマイズ 5,250,000円~
<紹介ホームページ> (リンク »)
<本件に関するお問い合わせ先>
担当部署:@Sales24
ホームページ (リンク »)
Tel : 03-5479-8831
<報道機関からのお問い合わせ先>
日立ソフト CSR本部 広報・宣伝部 広報IRグループ 担当:竹橋、高野
Tel : 03-5780-2013 Fax : 03-5780-6455
E-mail : press@hitachisoft.jp
<図研について> (リンク »)
1976年に設立し、日本はもとより、世界中の製造業に設計から製造までの自動化・効率化のソリューションを提供している企業です。EDA分野においては、PCB/MCM/HIC設計ソフトウエアで常に世界トップクラスのシェアを持ち、日本国内において事実上の標準となっています。さらに、PLMをはじめとする製造業向けITソリューションも拡充を続け、設計・製造環境をはじめとした製品開発全体のインフラを提供する企業として実績を重ねて発展しています。早くから海外展開を図り、現在、グループ全体で全世界10カ国に販売サポート拠点があります。
※CostProducerは日立ソフトの商標です。
※記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
※日立ソフトの正式名称は、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社です。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。