日立ソフト、資産が見える化できるSaaS型「クライアント管理サービス」を販売開始

富永恭子(ロビンソン)

2010-06-29 19:17

 日立ソフトウェアエンジニアリングは6月29日、クライアントPCのライセンス管理と物品の管理を支援するSaaS型の「クライアント管理サービス」を7月1日より販売開始することを発表した。

 同サービスは、日立グループのクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のひとつとして開発されたサービス。情報資産の各管理業務について、実質的なクライアントPC所有者である部門が管理するように業務プロセスを規定し、それをサポートするシステムをSaaSで提供する。これにより、これまで難しかった「資産の見える化」が実現し、資産の動きやライセンスの過不足をワークフローや部門ごとでリアルタイムに把握、管理省力化と管理を徹底するという。

 またライセンス管理では、日立ソフトが数年前から同社システムで蓄積してきた独自のソフトウェアカタログを提供。「ライセンス利用状況の見える化」を実現することで、精度の高いソフトウェア導入状況レポートが閲覧可能となり、ライセンス管理を徹底できるとしている。

 日立ソフトでは、このクライアント管理の仕組みにより、自社の1万台を超えるPCの台数を約25%削減することに成功している。

 クライアント管理サービスの提供価格は、システム管理スイートがPC 1台あたり月額315円から、販売は500台から1台単位で、年間契約が前提となる。日立ソフトでは今後、同サービスの拡販を推進するとともに、プロビジョニング(ソフトウェア配布)、脆弱性管理、不正PC接続防止などのサービスを拡充していく予定だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

  5. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]