日立ソフトは6月9日、販売・会計統合ソリューション「Fit-ONE」を活用して、三井丸紅液化ガスの会計業務システムを刷新したことを発表した。
三井丸紅液化ガスでは、2008年4月の合併に伴い、既存の基幹システムの負荷が増大。加えて、親会社からの指定による米SOX法およびJ-SOX法に対応したIT統制の整備、実現が課題だった。そのため、同社では「グループ内IT業務処理の統制」と「リアルタイム性の高い経営情報の取得」を目的として、販売管理、財務会計、債権債務、資産管理など、基幹業務システム全体の更改を決定した。
今回の刷新で、日立ソフトは、財務会計、債権債務、資産管理システムのソリューション選定、要件定義、開発、運用保守までの構築全般を担当した。販売会計ソリューションのFit-ONEを採用し、そのワークフローを利用した承認機能を導入することで、会計システムで重要な内部統制を強化。三井丸紅液化ガスのグループ内IT統制への対応とタイムリーな財務情報の提供を実現したとしている。また、同社の複数の販売子会社が、Fit-ONEを適用した会計システムを使用することで、システム運用を集中化し、運用負荷の軽減、コスト削減を果たしたという。
日立ソフトは今後、三井丸紅液化ガスで、今回構築した新会計業務システムを基に国際会計基準(IFRS)へ対応したい考え。コンバージェンス項目を追加するなどして、Fit-ONEのIFRS対応版をリリースする予定だという。