Progress DataDirect Shadowは、この課題への解決策として、特許出願中のzIIP専用エンジン活用技術に基づくANSI SQL-92ベースのデータアクセス機能を提供します。Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1では、IMS/ DBデータベースおよびCICS配下の VSAMファイルに対するANSI SQL-92エンジンの負荷を、メインフレームの汎用プロセッサからメインフレームMIPS課金対象外のzIIP専用エンジンへ割り振ることで、メインフレーム側の処理コストを抑えることができます。Progress DataDirect によって開発されたユニークなzIIP活用方法は、IBMとの緊密な協力により開発されたものであり、IBMや他のサードパーティのコードに影響を及ぼすことはありません。Progress DataDirect Shadowの最新リリースにおいて拡張されたSQL対応は、ビジネスインテリジェンス(BI)またはERPアプリケーションで必要とされる処理集約型データクエリーの柔軟性を高めます。また、専用エンジンによりメインフレームの価値を新しいワークロードへと拡大し、新しいユーザーを取り込み、かつ運用コストを削減する、というIBMの戦略的取り組みを推し進めます。
Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1における標準ベースのSQL機能が、既存のWebサービスおよびイベントのChange Data Capture(CDC)機能と統合されることにより、単一の統合プラットフォームによるzIIP活用機能が完成することになります。Progress DataDirect Shadowを使用している顧客の中には、SOA連携、SQLデータクエリー、イベントのCDC機能、Web化などに関連する処理のうち、最高で99%までをzIIP専用エンジンに割り振ることに成功しています。Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1を使用すれば、もはやメインフレームのデータを他のプラットフォーム上のデータベースへ複製したり、同期したりする必要はありません。これらの複製、同期に伴うハードウェアやソフトウェア追加の問題、および遅延による機会損失の問題から解放されます。ユーザーは、今必要とするデータがあるメインフレームに対して、標準SQL機能を利用して安全にアクセスできるようになります。
「Progress DataDirect Shadowは、汎用プロセッサの代替としてzIIP専用エンジンを利用することで、メインフレーム連携に伴う様々な課題を解決し、メインフレームのTCOを削減する総合的なアプローチを提供しています。」と、Progress DataDirectのチーフアーキテクトであるGregg Willhoitは述べています。「zIIP専用エンジンへのオフロードを実現しながら、ANSI SQL-92で非リレーショナルデータにアクセスできることは、基幹業務のオペレーショナルデータやイベントに対し、リアルタイムアクセスを必要とする次世代BIに取り組んでいる企業へ、非常に高い性能とコスト面での大きなメリットを提供します。標準ベースのSQLインターフェースを使うことで、Progress DataDirect Shadowは、メインフレームデータベースに格納されているデータを簡単に操作することができ、メインフレームでの処理コスト削減にも貢献します。」
メインフレームデータソースに対するシームレスな業界標準のデータ接続性
Progress DataDirect Shadowは、業界標準インターフェース経由でほとんどすべてのメインフレーム資産へアクセスできる単一のプラットフォームです。ODBC、JDBC、ADO.NET対応のProgress DataDirect Connect製品を活用することで、高性能なワイヤープロトコルドライバー技術を提供します。この一貫性のあるデータアクセス方式は、最適なデータアクセスおよび相互接続性を実現するために、複数のデータインターフェース(SQL、SOAP、XML)の提供とANSI SQL-92標準のサポートにより、一貫性のあるデータアクセス手法をさらに強化します。Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1で提供されたANSI SQL-92エンジンにより、独立系ソフトウェア会社(ISV)は、リレーショナルおよび非リレーショナルの両方のデータソースに対するシームレスな業界標準のアクセスを顧客に提供できる、標準インターフェースを手に入れることになります。
メインフレームSOAに対する機能拡張
Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1には、Webサービスの非同期実行を可能とする拡張APIサポートなど、メインフレームのSOA化を促進する新しい機能が追加されています。この非同期実行機能を使用すると、大容量のIMS/TM環境において、Webサービスの呼出し中のブロック時間(時間およびプログラムの待機)を排除できるため、性能と拡張性の低下を防ぐことができます。また、メインフレームのCOBOL、PL/1、NaturalプログラムがWebサービスを利用できるようにする、Shadow Web Services Consumption (WsC)機能が拡張されています。さらに、会話型のIMSトランザクションを、Webサービスプロバイダとして機能させることができるようになりました。
Progress DataDirect Shadowリリース7.2.1のその他の主な機能には、次のようなものがあります。
・IBM DB2 for z/OS v9.1で導入された新しいデータ型とSQLストアードプロシージャへの対応
・非リレーショナルなIMS/DBデータに対するデータ変更キャプチャーの強化によるイベント駆動型アーキテクチャ(EDA)の拡張
・IBM System Modification Program/Extended(SMP/E)for z/OSプログラムによるProgress DataDirect Shadowのインストールおよび保守作業の簡素化
Progress DataDirect ShadowをIBM System z Expoに出展
米国フロリダ州のオーランドで開催されるIBM System z Expoでは、Progress DataDirect ShadowのチーフアーキテクトであるGregg Willhoitが、10月6日午後2:35および10月7日午前10:35に「Taking zIIP Beyond DB2: A Holistic Approach to Lower Mainframe TCO(zIIPの有効活用はDB2だけに留まりません:メインフレームのTCO削減に向けた総合的なアプローチ)」と題して講演を行います。展示エリア(42番ブース)においては、Progress DataDirect Shadowのご紹介とデモンストレーションを行います。
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