EMCジャパン、情報を最適な保存先へ自動「仕分け」する「FAST」技術を搭載したソフトウェアの提供を開始

~ストレージの保存効率を革新的に変える自動最適化技術基盤がEMC主要製品群に対応~

EMCジャパン株式会社

2009-12-25 00:00

EMCジャパン株式会社(略称:EMCジャパン、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:諸星 俊男URL: (リンク ») )は、本日、ストレージに保存された情報を利用頻度に応じて自動的に「仕分け」し、ストレージの導入・運用コストの大幅な削減を実現する「FAST(Fully Automated Storage Tiering:自動階層化)」技術を搭載したソフトウェアの提供を開始することを発表しました。同技術は、EMCのストレージ製品群「Symmetrix V-Max(シンメトリックス・ヴィマックス)」、 「CLARiX CX4(クラリックス・シーエックス4)」、「Celerra NS(セレラ・エヌエス)」のそれぞれに適用できる「FASTソフトウェアSuite」(以下:「FAST Suite」)として本日より提供を開始します。自動階層化技術「FAST」を実装することで、平均的なシステム構成の場合、サービス・レベルを向上させ、購入コストを20%以上、年間の運用コストを40%以上削減できます。

EMCの「FAST Suite」により、適切な情報が適切な場所に適切なタイミングで動的に配置され、最適なパフォーマンスとサービス・レベルを最小のコストで達成できるように最適化されます。アクティブなデータについては、アプリケーションのパフォーマンス向上が約800%にも達するエンタープライズ・フラッシュ・ドライブの高パフォーマンスというメリットを、非アクティブなデータについては、メガバイトあたりのコストを約80%削減可能な大容量SATAディスク・ドライブの低コストというメリットを組み合わせます。このデータ移動はEMCのFAST技術によって自動化され、数時間から数日かかっていた反復的な手作業のストレージ管理タスクは、数分で完了するウィザード・ベースのプロセスで置き換えることができます。
EMCの「FAST Suite」は、毎年倍増する情報量をリソースの限られたIT部門が管理できるよう支援する、従来にない自動化機能です。現在、ITインフラのコストをさらに削減する仮想データセンターやプライベート・クラウド環境を実現するために、新しい自動化と効率化のためのツールが必要とされています。EMCのFAST技術は、ストレージ業界における大きな転換点となり、IT組織による情報インフラストラクチャの構築と利用の方法に変革を起こし、業界トップ・レベルのストレージ効率性と自動化機能をすべて統合するための基盤となります。

「FAST Suite」の特徴
「FAST Suite」は、新規および既存の「Symmetrix V-Max」および「CLARiX CX4」ネットワーク・ストレージ・システム、「Celerra NS」統合ネットワーク・ストレージ・システムの各製品に対応し、本日から提供されます。主な機能は次のとおりです。

・「FAST Suite」は、ストレージに保存されたデータへのアクセス・パターンの変化を監視、分析し、最適なストレージ階層にデータを動的に移動します。それによりストレージ・リソースが自動的に最適化され、必要に応じて動的にエンタープライズ・フラッシュ・ドライブの極めて高いパフォーマンスを活用すると同時に、大容量SATAドライブによりコスト、電力、設置面積の効率を最大化できます。

・自動階層化ポリシーをわずか3ステップの容易なウィザード・ベースの設定で作成、適用し、ビジネス・ニーズに基づいて、ストレージ・システム内でデータの制御、配置、移動を透過的に自動化します。

・「Ionix Control Center」と組み合わせることで、アプリケーションからストレージ階層まで、エンド・ツー・エンドの検出とレポート作成を自動化し、ストレージ・リソースのトポロジーと属性、容量割り当てと空き容量、リアルタイムおよび過去のパフォーマンス測定値を容易に表示し、「従量課金制」や「チャージバック」の運用モデルを実現できます。

FAST Suite製品パッケージおよび価格
Symmetrix V-Max用FAST Suite
「Symmetrix V-Max FAST Suite」:統合された多様なワークロードの動的変化に応じて、あらゆるドライブタイプ、階層間で透過的にデータを自動階層化、再配置するとともに、適切なサービス・レベルを維持するQoS、優先制御の機能を提供します。販売価格は、283万円(税込)~(1TB構成時)。
「V-Max FAST ADD ON」ソフトウェア:「Symmetrix Optimizer」ソフトウェアまたは「Advanced Tiered Storage Management」ソフトウェア・ライセンスをお持ちのお客様向けの追加ライセンスです。既存のストレージプラットフォームに、FASTの自動階層化機能を追加します。
販売価格は、113万円(税込)~(1TB構成時)。

CLARiX用FAST Suite
「FAST LUN Migrator Suite」:多様なワークロードの動的変化に応じて、ファイバチャネルからエンタープライズ・フラッシュ・ドライブまたは、SATAの階層へ透過的にデータを配置するとともに、QoS、優先制御の機能を提供します。販売価格は61万円(税込)~(CX4-120用)。
「CX FAST ADD-ON」ソフトウェア:「Navisphere Manager」ソフトウェアをお持ちのお客様向けの追加ライセンスです。販売価格は25万円(税込)~(CX4-120用)。

Celerra用FAST Suite:
「Rainfinity FMA」:「Celerra」の筺体内および筺体間で、ファイルアクセス頻度に応じて、自動再配置する機能を提供するアプライアンス製品です。販売価格は、513万円(税込)。
「Rainfinity FMA/VE」:「Celerra」の筺体内および筺体間で、ファイルアクセス頻度に応じて、自動再配置する機能を提供する仮想アプライアンス製品です。販売価格は、260万円(税込)~。

販売方法:
販売方法:EMCジャパンおよびEMCのVelocity パートナーより提供されます。

今後の展望
FASTに関するEMCのビジョンは、今後さらに進化し、より小さいデータ単位での階層化、オン・デマンドでの容量割り当て、ブロック・レベルおよびファイル・レベルの重複除外、データ圧縮、ディスク・ドライブのスピン・ダウン、組み込み型のアーカイブ機能、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの連携といった機能を組み合わせて、これまでにないレベルの自動化、管理、コスト効率を提供することです。EMC によるFASTのさらなる機能強化は、2010年から展開される予定です。
FAST Suiteの詳細は以下Webサイトよりご覧ください。
(リンク »)

EMCジャパン株式会社について
EMCジャパンは、あらゆる規模のお客様が、競争優位に立ち、情報からさらなる価値を創出することを可能にするために、情報インフラストラクチャ・テクノロジーとソリューションを開発、提供する世界のリーディング・カンパニーであるEMCコーポレーションの日本法人です。EMCの製品やサービスに関する情報については、以下のWebサイトをご参照ください。
(リンク »)
本件に関するお問い合わせ先
EMCジャパン株式会社  マーケティング本部 マーケティング・コミュニケーション部
広報マネージャ 武村綾、Tel: 03-5308-8888 (代表)/ 03-5308-8867(直通)
E-mail: japanpr@emc.com

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