箕面市では、農業委員会と連携し、まちなかの貴重な田・畑を遊休化させず、将来にわたり継承していくために、遊休農地の解消と再生に取り組んでいます。
しかし、遊休農地には、所有者が高齢化等の事情により永年にわたり耕作が放棄されてきたケースも数多くあります。そのため地力(土地の生産力)が劣り、農作業の再開には、先ず、堆肥など有機物の投入による土づくり(土壌改良)が必要となっています。
2.“学校給食の食べ残し等からの堆肥”の活用
箕面市環境クリーンセンターでは、学校給食の残渣(ざんさ)(食べ残しなど生ごみ)や校庭の庭木手入れから発生した剪定枝(せんていし)を再利用して堆肥を生成しています。
長年耕作が放棄されてきた遊休農地の地力回復対策として、6月28日(月曜日)に、新稲地区の遊休農地において、農地所有者の協力を得て、堆肥2トンを試行的に投入しました。
なお、堆肥は、学校での環境教育やイベントでの啓発に利用する他、校庭の芝生化などにも活用しています。
3.障害者市民事業所“ぐりーん&ぐりーん”による遊休農地の活用
今回、堆肥を投入した農地は、箕面市農業委員会が、農地法改正等による一般企業への農業参入規制緩和を受けて、この5月に障害者市民事業所“ぐりーん&ぐりーん”に農地の賃借を承認した農地です。
これは、府内で初めて一般法人等への農地貸借が承認された事例であり、遊休農地の活用とともに、地域での新たな障害者の働く場の創出につながると期待されます。
4.今後の堆肥活用の取り組み
今後、堆肥活用による作物の収穫量や生産費削減効果を検証しながら、遊休農地の再生に向けて堆肥が効果を挙げることを期待するとともに、有機物資源の有効活用及び化学肥料の削減による環境保全型農業の推進にもつなげていきます。
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